回答欄を埋める

こんにちは、女性デザイナーの松田です。

 

知り合いのデザイナーの修業時代を思い出したコラムを書かれていたので読んでいたら、

「修業時代はとりあえず答案用紙の回答欄を埋めろ」とのこと。

 

どういうことかというと、

とにかく修業時代は知識がなくて分からないことだらけ。

頼まれることのほとんどが無茶振りのような感じなのですが

「そのような状況の中でも「できませんでした」と答案を空白にせず、

自分なりに今、自分ができる以上の回答で返したくて何とかした」というのも。

 

たしかに、この気持ち懐かしい。

もう今は無茶振りだな〜というようなことを頼まれるのも減ってきたし、

なんといってもインターネットがあるので、検索したら大体答えが出てくるので

こんな切羽詰まった気持ちはあまりしないようになりましたが、

私の修業時代、20代の頃はずっとこんな心持ちだったような気がします。

 

そういえば昨年、宮崎県のお客さんから、

「松田さんは、「できない」って言わないもんね」と言われたことがありました。

言われて初めて気付いたのですが、

この修業時代のことが何気に習慣になっていたのでしょう。

 

「できない」なら、必ず代替案を出すようにもしていますし、

今、自分ができる以上の回答を出すために、いまだに夜遅くまで作業することもあります。

 

自分がずっとそうなので

いざ人に「できない」と言われてしまうと、困ってしまいます。

そういうときは「人は自分とは違う」と言い聞かせるのでした。