10月末に閉館の西美の杜美術館をみてきた

こんにちは、女性デザイナーの松田です。

 

美瑛滞在も残すとこあと2日です。

今日は東京へ送る大きな荷物を

旭川の佐川急便まで夫と二人で抱えて持ち込んできました。

入り口がどこかわからないほど敷地が広いのなんの。

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箱が大きすぎて受付のおじさんに

「これ重量は規定範囲の50kg以内ですよね?」と言われたので

少し疑われていたのではないかな…

ともあれ無事に受け取ってもらってやれやれ。

 

荷物を送ったあとは、少し時間があったので

「ここおすすめ〜」と言われていた写真スポットに行ったのですが

どこか見つからず…

 

諦めて車を走らせていると、西美の杜美術館があったので寄ってみました。

 

10月末で閉館とのことで、今は入館無料になっていました。

俳優の榎木孝明さんの街並みのスケッチ画がたくさん展示されていました。

俳優さんの側面しか知りませんでしたが

なかなかおしゃれでいい感じの絵でしたよ。

 

その中で展示数は少なかったのですが、

わ〜、いいなぁと思ったのが横山大二郎という方の美瑛の景色の油絵です。

 

実際に美瑛の景色を見ていると、

陽が当たったところが時折金色に見えることがあるのですが

そういう美しさや自然の力強さが絵に込められていています。

なんの説明も無しに作品を見ていたのですが

すぐ作品に引き込まれました。

 

作品を見たあと、プロフィールを読んでみると

大分県の方で、自転車で日本一周(だったか)されているときに

美瑛に立ち寄ったのをきっかけに気に入って移住され、

移住して1年後の48歳の若さで急逝されたのだそうです。

 

プロフィールを読んでびっくりしたのですが、

いや〜しかし若すぎる…

だからこそ作品に力が凝縮されていたのかと思うほど

神々しさすら感じる、ほんとにいい作品でした。

 

見終わったあと、職員の方に横山さんについてお話を聞いてみると、

美術館の近くにお住まいになっていたそうで、

作品を描いたらご近所の方にあげていたのだそう。

この話だけでお人柄が感じられます。

展示されている作品はご近所の方にお借りしていて

閉館後は返すとおっしゃっていました。

 

地元の大分でも違う絵が美術館などに展示されているのか聞いてみたら

「無いと思います」とのこと。

 

なんと、偶然通らなければ、

こんな素晴らしい絵を一生見れないところでした。

一期一会ですね。

 

見終わった後、車を走らせ景色がいいところで

夕陽をバックに撮影して帰ってきました。

この景色もまさしく一期一会。

枯れた植物が夕陽に照らされていい円熟味を醸し出していますね。

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