見たことのない景色を見に行く

こんにちは、女性デザイナーの松田です。

 

女性カメラマンの大野朋美さんが、美瑛の滞在先に今年もやってきました。

カメラマンが来るとなれば、やはりカメラを持って撮影!

ということで、見たことのない景色を見にタウシュベツ橋梁を見てきました。

このタウシュベツ橋梁は糠平湖(ぬかびらこ)という人口湖に沈む橋で

2〜3月頃から水位が下がって現れ、10月頃には水位が上がって見れなくなります。

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この辺りはもともと大きな原生林があって、この橋梁は木材を切って運ぶための

国鉄の線路が引かれていましたが、外国から安い木材が輸入されたり

大きな原生林もなくなってきたため線路が使用されなくなり

そして糠平湖のダム建設のために1987年には全線廃線になりました。

 

この橋が使われていたのはたった15年とのこと。

時代と共に作られて不要となった橋は、

時代の遺産といったところでしょうか。

 

そしてダムの水位が冬には上がって夏場には下がって、その高低差は30mとのこと。

冬には橋は沈んで湖は氷で覆われるので、コンクリートは収縮し

反対に夏は剥き出しになるので、コンクリートは膨張。

収縮と膨張を何十年と繰り返しているので通常のコンクリートの橋に比べて

朽ちるのが何十倍も早いのだそうです。

 

なので補修しても崩れてしまうので自然に崩れるのを待つしかありません。

だから「橋が崩れるので今のうちに見とけ」と何年も言われています。

 

この橋の物語と崩れ朽ちていく儚い姿に、美が宿っているように感じました。

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