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チラシデザインに一目惚れ!古代エジプト展「女王と女神」
こんにちは、女性デザイナーの松田です。
東京都美術館で9月23日まで開催されている
古代エジプト展「女王と女神」を見てきました。
実は、チラシのデザインに一目ぼれしていたんです。
この目を引くセルリアンブルーとゴールドの組合せは
展覧会を見ると納得しますよ。
写真のチラシの紙は、マットコート紙(恐らく)なんですが、
開催し始めのころのチラシは、
ヴァンヌーボー(のような!たぶん?)の紙で、
もひとつ雰囲気があって高級感があるチラシだったんですよ。
また「女王と女神」というロゴマークもうまくデザインされています。
古代エジプトでは太陽を神聖なものとしてとても崇めていたので
このロゴマークにもうまくマッチしています。
そして、展覧会図録。
デザインも女性らしくかわいらしいく、それでいてシンプルで
いい感じです。
さて、展覧会の方はというと
何千年も前の女王が身につけたというきらびやかな装飾品の数々、
今もその黄金や宝石の輝きは健在でしたが
当時の鮮やかさはどれほどだったのだろうと思いを馳せましたよ。
なかでも、目が覚めるようなセルリアンブルーの装飾品は
印象的でした。
当時の女王のオシャレ=神格化や権力の誇示、
王からのプレゼントみたいなことがあるのでしょう。
それはそれはどれも、きらびやかな凝った装飾品ばかりで
化粧の粉入れですら、願いの言葉が刻まれていました。
現代のようなオシャレを楽しむというような
気軽さがないのが、ちょっと可哀想だなと思ってしまいました。
三連休の中日だけあってものすごい混雑でした(^^;;
混雑のときは解説ボード付近にたくさんひとがたまってしまっているので
少しお金を払って音声ガイドを聞くことをおすすめします。
更新日:2014年09月15日
信用度を上げるにはチラシの紙の○○が大事です
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシの紙】
お客様から
「新聞の折込みチラシで使われている
ツルツル、テカテカの薄い紙は何ですか?」
という質問がたまにあります。
あの紙はコート紙と言います。
チラシでよく使われるのは
・薄いもので、53kg〜75kg位
・厚いもので、90kg〜135kg位
※kgという重さの単位で紙の厚さを表します
薄い物はポスティングの廃品回収業などで使われます。
厚い紙は不動産の分厚い広告なんかで見かけます。
切取りハガキが付いてたりもしますね。
この紙の厚さが、
広告チラシの信用度と比例しているみたいで、
分厚いと捨てられにくいようです。
逆に言えば、捨てられにくいチラシにしたければ
分厚い紙に印刷するというのもひとつの手段なんです。
ハットツールでは、ここぞという時には
厚めの紙をオススメしています。
更新日:2014年09月12日
そのチラシは小学生が読んでも分かりますか?
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシには専門用語を避ける】
ハットツールにチラシを依頼される方は、
その職業のプロの方がほとんどです。
プロの方が日頃使い慣れている言葉は専門用語が多いと思います。
一方、チラシを受け取る人は、素人のお客さまがほとんどです。
ここに言葉のギャップが生まれてきます。
例えば先日作成した介護業のチラシで
「移乗」という言葉が出てきました。
おそらく一般の方にはなじみがないと思いますが、
体勢を変えたり、イスからベットへ移るなどの動作のようです。
せっかくのチラシなのに、
知らない言葉を見て何のことか分からない
と思われて敬遠されるのは避けたいですよね。
なので、ハットツールでは違う言葉に置き換えるなどして
小学3年生が読んでも分かるようなチラシを心掛けています。
ちなみに、
例えば、デザイン業界の印刷用語でも
一般の人が使わない言葉があります、
・入稿=印刷所にデータを持ち込むこと
・校了=もう修正することがない印刷しても良い状態
・カンプ=最終段階に近い完成見本の印刷
などいろいろあります。
ご依頼から納品完了までの流れを説明する際にも
専門用語を使わないように気をつけています。
更新日:2014年09月11日
チラシの本文の幅は●cm?
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシの本文の一行の幅】
受け取ったチラシを読んでみて
「読みにくいチラシだな〜」と思うことはありませんか?
大勢の人に読んでもらってお客様を見つけるのが目的の
チラシなのに読みにくいの理由で捨てられるのは残念ですよね。
私が読みにくいと思うことのひとつに、
一行がズラ〜と左端から右端までの長い文章というのがあります。
読んでいる所を指で押さえていないと
どこを読んでいるのか分からなくなるんです。
ハットツールのチラシでは、
本文で11cmを越えるような横長の一行にはならないように、
適当な所で改行するようにしてます。
チラシのサイズにもよりますが、大体5cm〜9cmの間で改行してます。
本文を四角いブロックごとに区切るデザインなので、
雑誌なんかで多くの人が見たことがあると思います。
でも、自分で作るとなると、
ついつい長い一行の文章にしてしまいがちなんです。
専門的な知識や技術でもなく、誰でもできるほんの
ちょっとしたことですがぐっと読みやすくなると思います。
更新日:2014年09月08日
チラシを見る目線の動きは「Z型」
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシのキャッチコピー】
ポスティングされたチラシって2秒も見ないですよね?
一般的にチラシは2秒も見られないで捨てられることが多いです。
ということは、
その2秒の間にアピールしなければなりません。
言うまでもなく
キャッチコピーやセールスコピーを最も目立つ一番上。
それは、チラシを見る人の目線は「Z型」に目で追うからです。
ここで重要なのが、先に述べた「2秒の壁」になります。
そのたった2秒で伝えるのは、
↓ ↓ ↓
・誰向けのチラシか
・どんなメリットがあるのか
・何のチラシか
たった2秒しかないのに多いと思いませんか?
2秒で伝えるには、読ませてはダメです。
考えなくても「脳が認識するワード」を入れるのが良い。
ひねったオシャレな言葉も入れたい所ですが、
チラシに限って言えば、ガマンすべきとハットツールは考えます。
オシャレな言葉はリーフレットやパンフレットなど
じっくり読ませる販促ツールで使いますよ。
ところでハットツールでは、
初回のデザインラフをクライアントさまにお見せするとき
レーザープリンターでプリントアウトして
宅配便でお送りしています。
この時、コピーも考えて提案しているので
そのチラシを初めて見る方は、
ご依頼いただいたクライアントさまであると同時に、
興味をもってもらえるかどうかの、
エンドカスタマーを想定しているとも言えるんです。
更新日:2014年09月07日
チラシの文字の色を決めるポイントは?
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシの文字の色】
チラシには、
・見る人に一番伝えたいこと
・強調したいこと
があります。
文字の大きさを変えたり、文字の太さ(ウェイト)を
変えたりして、目立つようにするのですが、
色を変えて目立たせる手もありますよね。
その色を変えて目立たせるのが以外と難しいんですよ。
ありがちな失敗は、
いろんな色をアッチコッチに使ってしまうので
・デザインにまとまりが無くなってゴチャゴチャしてしまう
・どこを目立たせたいのか分からなくなる
などなど。
じゃあ具体的にどうやって決めているか?
ハットツールの場合の色を決めるポイントは全部で5つ。
色数はいくつか?
1.基本的に文字に使う色は2色 ※黒・白・グレーを除く色
2.特別枠でカテゴライズしたい内容などはアクセントとしてもう1色
どんな色を使うか?
3.チラシに載せる写真に含まれる色から選ぶ
4.デザインの装飾に含まれる色から選ぶ
5.チラシを配る季節に合わせた色を選ぶ
(季節=チラシのタイムリー感、情報の鮮度を印象付けるため)
ザックリと説明するとこんなところでしょう。
このチラシは
写真の木の色と店名から緑を選んで、
季節は春だったのでピンク。
間違っても目立たせたいという理由だけで、
「赤!」というふうには選ばないですね。
更新日:2014年09月05日
チラシの文字選びでゴシック体と明朝体の使い分けとは?
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシの文字選び】
文字選びというと、すごく漠然としているんですが、
チラシを作る上で重要なのが、全体の統一感なんです。
そこで、一役買うのが「文字選び」だと思います。
パソコンに入っているいろいろな字体のことを
ひっくるめてフォントというのですが、
チラシで使うフォント選びです。
大まかに
・明朝体
・ゴシック体
の2種類がありますね。この使い分けです。
私が思う印象を書きますと、
・明朝体 → エレガンス、高級感、女性的、落ち着きがある、繊細、感情系
・ゴシック体 → カジュアル、ポップ、男性的、ダイナミック、力強い、情報系
といったところにザックリと分類できるのではないでしょうか。
見ての通り、印象が対になっているのが分かると思います。
なので、手っ取り早く統一感を持たせるには、
字体を合わせる事です。
字体を合わせると単調に見えるのじゃないかと思いますが、
気にせず合わせてかまいません。
その上で、強調したい所、見出しの
・文字の大きさ
・文字の線の太さ(ウェイト・ボールドなど)
を変えれば、単調に見えなくなると思います。
それくらいでは統一感は損なわれないはずです。
ただ、注意があるとすれば時には大胆にすることも大切ですよ。
もう一つ、踏み込んでデザインしたい場合は
文字の色でしょうか。
色は、長年デザイナーをしていても悩みますね。
ということで、また次回にお伝えします。
更新日:2014年09月04日
チラシで読んでもらえる文字のサイズは?
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシの文字サイズ】
受け取ったチラシって本文まで読んでますか?
まず、大きい文字で書かれたキャッチコピーや見出しを読んで
自分にとって必要な情報か、不要なのかを判断しますね。
それで、必要な情報だとして、その先を読み進めるかどうか?
辞書のように細かくギッチリ書き込まれた本文は、
限られた時間の中ではなかなか読む気にならないですよね。
読んでもらうには文字の大きさとゆったりとした文字の間隔があって、
かつ、読み終わる時間が直感で分かる文字量が大切だと思います。
なのでハットツールでは、若い人が見るチラシの場合、小さい文字でも
大体8ポイント(例:小塚フォント)程度を維持するようにしています。
ちなみに、年配の人が見るチラシの場合は9ポイント程度という感じです。
それでも、情報量が多くて小さい文字を使わなければならない場合は多々あるので、
その場合は、大見出し、小見出しの内容を端的に詳しくして
本文の内容が概ね分かるように工夫しています。
更新日:2014年09月03日
チラシの構成を目的によって変えてますか?
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
【チラシの構成】
一口にチラシと言っても、いろんな目的のチラシがありますよね?
例えば、
・新しく開店するお店の紹介
・新メニュー、サービスの案内
・キャンペーンの告知
などなど、あります。
そして、受け取った人には、何をしてほしいか。
どんなアクションをとってほしいかを考えます。
・新しいお店を知ってほしい場合 → お店の写真、店名、地図を大きく載せる
・新メニュー、サービスの紹介なら → メニュー、サービスの写真と価格
・キャンペーンであれば → どんなメリットがあるか?期間はいつか?
のようなことを大きく載せます。
さらに、受け取った人が気になりそうな情報として
お客様の声、連絡先、価格表、ホームページ情報が必要でしょうね。
そして受け取るターゲットの年齢、性別などをふまえて、
デザインをする前に文字の大きさや余白を考えて大まかなレイアウトをします。
この時点で、
・目線の流れはどうか?
・見やすさはどうか?
を判断できるような構成であればいいですね。
ところで、この段階では最低限のデザインににしたほうがいいんです。
ちょっと見やすく親切心で凝ってやりすぎてしまうと、
お客様:「このデザインはちょっとイメージと違うな〜。」
などと言われてしまうのです。
ハットツール:「いや。これは構成段階なので、まだ全然デザインしてませんから。。。」
ということがよくあります。
次回は、
【チラシに適した文字サイズ】について書いてみようと思います。
更新日:2014年09月02日
チラシのサイズを決めるポイント
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
チラシを受け取る場面ってどんなのがあるでしょう?
例えば、こんな4つの状況が考えられますね。
1.駅前で手渡しされる
2.映画館、劇場、窓口に置いてある
3.自宅のポストに入っている
4.新聞にはさんである折込チラシ
この4つの状況で受け取るチラシのサイズは、
受け取る人の状態を想定してサイズが決められます。
1.の場合は歩いている時に、サッと目の前に差し出されるので、
受け取る人は、大きいサイズのチラシだとジャマに感じますね。
ジャマにならないのはハガキサイズ~A5程度でしょうか。
2.の場合は自発的に興味があるチラシを選んで見て、折って鞄にいれて持ち帰る。
持って帰ってもらえるのはB5~A4程度がいいだろうと思います。
3.の場合は帰宅時にそのまま部屋まで持ち帰ってもらえる可能性が高いので
ある程度は、大きくてもOKでしょうね。
サイズとしては、A4~B4がいいでしょう。
4.は、新聞にはさまれているので、確実に部屋まで持ち込まれますから、
大きくても厚くても構いません。
A3まで大きくても問題ないですね。
チラシは受け取ってもらえることが大切なので、受け取る人の状況を想定して
提案することもデザイナーの大切な仕事なんです。
更新日:2014年09月01日