キャッチコピーの話
こんにちは、女性デザイナーの松田です。
先日、ある有名なパン屋さんで食パンを買ってみました。
職人さんがこだわって熟成したというキャッチコピーが
書いてあり、値段は1斤400円ちょい。
いつも食べているpascoのパンは200円弱ですから
倍ほど高いんです。
買って帰って改めて、食品表示を見たら、
目を疑うほど人工の添加物がいっぱい入っていてガッカリ。
いつも食べているpascoのパンの方が添加物は少ないほどです。
これ、「職人さんがこだわって熟成した」というキャッチコピーが
暗に素材や品質が良い食パンであるという認識にさせたのだと思います。
一つでもいい部分を書くと、全体が良く見えてしまうというテクニックです。
例えば、ポテトチップで、
「フランス産の岩塩使用」と書いてあれば、
とってもこだわった体に良い美味しいポテトチップなのではと
思ってしまいませんか。
その他にも、セブンイレブンのCMで
「セブンイレブンは素材にこだわっています」
と言っています。
それを聞くと、なんとなく体に良さそうな感じがしてきます。
でも、素材にこだわってるとは言ってるものの
どのようにこだわっているかは、詳しく調べないとわからないですよね。
キャッチコピーのテクニックとしてチラシやDMなどを
考えるときに使えるかと思いますが、
お客さんとしては、正体を知ったときのガッカリ度は
結構あるので、注意して使わないとなりませんね。
2016年12月16日デザインの技