売り込みは媚びていること?vol.260

整骨院のお客様から
チラシ制作のご依頼があり
打ち合わせをしました。

そのお客様は整骨院をされて約10年。

施術をされた患者さんからのアンケートを
取っておられたので読ませていただくと、

「痛みが和らいできた」
「勉強熱心な先生」
「親身に話を聞いてくれる先生」
「優しい先生」
など、評判が良く腕は信頼できるもの。

なんなら私も施術を受けたいなと
思うほどでした。

が、しかし、
打ち合わせでお話を聞いていると、
近所のチェーン展開している整骨院に
患者さんが流れているらしく
来院人数が減っているとのこと。

こんな腕のいい整骨院の患者さんが
チェーン展開の整骨院に流れている!
それは負けてられない!
と私は思い、

「そんなことなら患者さんを取り返すべく
頑張ってチラシを作りましょう!!」
と、私。

「ありがとうございます!
よろしくお願いします!」
と、お客様。

まずは、集客の基本中の基本は
やはり「顔出し」。
(このメルマガで何度も書いていますが)

チラシに顔写真を載せませんか?
と聞くと
「う〜ん、それはちょっと…
そこまではしたくないです」
とのこと。

顔出しは勇気が入りますので
躊躇されるのも仕方ありません。

「それでは、お客様のアンケートに
とてもいいことが書いてあるので、
それを「お客様の声」として
チラシに載せるのはどうでしょう?」
と次の提案をしました。

「う〜ん、1度来てその後は来てない患者さんもいるので
掲載の確認ができないんです」
とのこと。

「では、今、来られている患者さんに
確認は取れますよね?」
と聞くと「う〜ん」と乗り気でないご様子。

「では、整骨院の特徴を載せるのはどうですかね?
10年もやっておられるので、
近所のチェーンの整骨院との
違いが出るかと思いますが…」
と、めげずに提案しました。

するとお客様が、
「こちらから売り込みは
したくないんですよ」
とのこと。

私は
売り込みをしたくないのにチラシを作るの?
ん?
と、一瞬何を言われているのか
分かりません。

が、そのお客様の話をよく聞いていると
「売り込み=媚びている」
「熱い熱意が気恥ずかしいのでCoolに」
という思いが根底にあるようでした。

チラシ集客は、
お客様に来ていただきたいので
少し下手に出ているように見えなくもありません。
確かにそのような気持ちは
分からなくはありませんが、

その一方で、このお客様の施術でしか
痛いのが治らない方もいらっしゃるでしょう。

そういう届けなければならない人に
届かない。

売り込みは、よくないような印象もありますが、
人助けという視点に変えてみることも
重要だと思います。

というお話をお客様にしましたが、
私の話が下手だったせいで説得はできず、
売り込み色が薄いチラシを作成になってしまいました。

女性目線の販促・集客デザインの
ハットツールデザインとしては、
あまり売り込みたくないというお客様の集客は
どうすれば良いのか。
今後の課題かもしれません。

一般的なデザイナーの悩みとは
違っているかと思いますが、
メルマガ読者の方は、
このようなお客さんの心理や対処など
お分かりの方いらっしゃれば
ぜひ、教えてください。