1990年代の後半ごろから
デザイン業界では
ホームページ制作が盛んになり、
2000年に入ると友人や知り合いが勤めている
グラフィックデザイン事務所でも
「お客さんからホームページ制作の相談を受けた」
とのことで、
ホームページ制作会社に外注されていたのを
ちょくちょく聞いていました。
それから20年ほど経っていますが
今グラフィックデザイナーの方で
ホームページも作れるというという方、
多いのではないでしょうか?
私は元WEBデザイナーでして
WEBデザイナーを経て、
グラフィックデザイナーに
なりました。
人から
グラフィックデザイナーから
WEBデザイナーになる人はよくいるけど
その逆は聞いたことないと言われます。
両方を経験した私からすると
どちらが良い悪いはありませんし、
デザインを作るときの考え方が
そもそも違うので
合う合わないがあると思います。
これから、
「グラフィックデザインもやってみようかな?」
「WEBデザインもやろうかな?」
と考えている方の参考になればと思います。
私はWEB制作会社に7年間勤めて、
そこで一からWEBデザインのことを
学びました。
ホームページのデザインをするには
htmlやCSSといったコーディングの知識が
だいぶ必要になってきます。
コーディングによっては
「WEBではこのデザインは作れない、
だからデザイン変更」ということもあり、
なかなか思い通りのデザインを作ることができず
歯痒い思いをよくしたものでした。
また、私がWEBデザイナーだった
2000年の初めごろは、
先輩デザイナーといっても、
自分より少し年上くらい。
一方、グラフィックデザイン業界では
親子ほど年の離れたデザイン歴30〜40年の
デザイナーがざらにいます。
そんな経験値が高いデザイナーの方から、
デザインを作る上での考え方を
教わることができる。
ということもあり、
当時はグラフィックデザイン業界の方が
圧倒的にデザイナーの層に厚みがあったので
転職を機にグラフィックデザイナーに
鞍替えを選択したのでした。
実際に教わってみると予想通りで、
現場はめちゃくちゃ厳しかったのですが
デザインを作る本当の楽しさを知ったのも
グラフィックデザイナーになってからでした。
今は、どっちのデザインも知っておいた方が
制作できる範囲が広がるので
例えば、チラシのついでに
ホームページ制作も依頼されるなど
デザイナーとして有利になります。
それだけではなく、見る媒体が
グラフィックデザインは紙ですし、
WEBデザインはスマホやパソコンなので
作る際の考え方がそれぞれ違ってきます。
また、WEBデザインは今もなお進化中で
私がWEBデザイナーだったころは
デザインが出来上がったら
パソコン画面の確認のみで済んだのですが
今は、スマホやタブレットでも
デザインの見え方を確認しないと
なりません。
今後、スマホのサイズが変わったり
新しい媒体がでてくることで
対応しないとならないので、
その進化についていける人が
WEBデザイナーに適しているのかなと思います。
今は、どちらか片方だけということではなく
それぞれを知っておくことで、
チラシにホームページの考え方を取り入れたり
その逆もあります。
それがデザインを作るときの幅に
なるのではないでしょうか。