先日、新規のお客様と話していました。
このお客様がこれまで依頼していたデザイナーは
チラシやホームページを作る前に
お客様自身がイメージする好みのデザインを
ネットなどで探して、参考デザインとして
デザイナーに見せないとならない。
そして、チラシを作成する際には、
お客様自身が元となる原稿をパワポで作って
参考デザインと原稿の資料が揃ってから
はじめてデザイン作業に入る。
「資料を用意してくれないと
デザイナーはコンサルタントではないので
チラシのデザインは作れない」と
言われたとのこと。
お客様曰く
「こんなのパワポチラシ変換屋さんだよと」
なんとも厳しいことをおっしゃっていました。
確かにお客様にとっては
デザイナーのアシスタントをして
おまけにお金も支払うみたいで、
割りに合わないでしょうね。
デザイナーにとっては
イメージするデザインを思い浮かべることは
すぐできることだと思いますが、
デザインに携わってない人にとっては、
イメージを思い浮かべることはできません。
よって、ネットで探すことでさえも
とっても時間がかかり大変だということを
このデザイナーの方は
まずは認識する必要があると思いました。
また、
デザインを作るには客観的な視点で見て
デザインに落とし込んでいくので
広告・販促物はその会社やお店の
経営方針を明確にしないと作れない
ことがよくあります。
時にはコンサルタントのように
経営部分まで入り込んでしまうこともあります。
ですが、デザイナー自らも責任を負って
お客様と一緒に作り上げることこそが、
デザインを作る本当の喜びである気が
私はします。
現にデザインの完成後にお客様から
「ハットツールさんとこのやりとりが
終わったと思うと寂しくなります」
と言われることがよくあるので、
ホッとしつつ、
独りよがりのデザインではなく
お客さまと共に二人三脚でデザインを
作りあげられたのだと思うと満足感が
増します。
そうなると、視覚的に美しいデザインを
作るだけよりは責任は重くなりますが
お客さまとデザイナーの対等な関係性が
構築できてお客さまの信頼感も満足感も
増します。
ということで、
次の仕事に繋がるということなんですね。