こんにちは!デザイナー歴30年、ハット・デザイン塾 塾長 松田ゆう子です。
グラフィックデザインを独学で学び始める方へ、最初にお伝えしたいことがあります。それは、デザインの基礎となる「文字組」と「余白」の重要性です。特に「文字組」をマスターするだけで、あなたのデザインが一気にプロっぽく見えるようになります。
ハット・デザイン塾では、入塾するといの1番最初にお教えしているのが「文字組」と「余白」。それくらいデザインにとっては大事に基礎なのです。
なぜグラフィックデザインは「文字組」が大切なのか?
「文字組」とは、文字の配置や調整を指します。見た目の華やかさよりも、文字組が整っているかどうかでデザインのクオリティが決まると言っても過言ではありません。
装飾が凝っていても、配色がとても上手くても文字組が悪いと、整列や整頓してないように見えてしまい、デザイン全体がガチャガチャして雑に見えてしまいます。
30年間デザイナーをやっている私には、1~2秒デザインをパッと見ただけで文字組に違和感を感じ「プロが作ったデザインではないな」と分かってしまいます。私を含めグラフィックデザイナーは、それほど日頃から文字をビシッと組んでデザインを作っているということなのです。
独学で「文字組」を学ぶおすすめの方法
「文字組」は難しく感じるかもしれませんが、文字組はいうなればイラストレーターの文字設定です。文字設定で調整するのは主に下記の3つです。
- サイズ
- 行間
- 字間
上記の3つを調整して「読みやすく」「美しく」文字を組んでいくのですが、コツを掴むと自然にできていきます。
独学でもグラフィックデザインのコツを掴むために私がおすすめするのは、実際のデザインを模写することです。特に「A4サイズのチラシ」の模写がおすすめです。理由は以下の2つです。
- A4サイズは日本で最も一般的な用紙サイズ。パンフレットやリーフレット、メニューなどA4サイズが多いので、応用が効く
- チラシには本文、キャッチコピー、見出し、小見出し、キャプションなどさまざまな文字要素が含まれているため、幅広い文字組が学べる
「勉強になりそうだな」、「いいデザインだな」と思うチラシのデザインを丸っとそのまま模写するのがいいでしょう。
模写の具体的なステップ
- デザインをパソコンに取り込む:実物サイズでスキャンまたは写真撮影
- イラストレーターに配置:取り込んだデザインを背景として配置
- 上から文字を再現する:フォント、文字サイズ、行間、字間を細かく文字設定で調整して模写
まとめ
独学でも何枚か模写をしていくとで、徐々に「本文の文字設定はこんな感じか」、「小見出しや見出し、キャッチコピーの場合はこうなんだ」ということがわかってくるはずです。
そして「余白」も、「ここははどれくらい取っているんだ」「このときはこれくらいのサイズか」。
などなど、文字組や余白のパターンが見えてくると思います。
ちなみに「読みやすい」とされる文字設定はいくつもありません。何度か模写を繰り返すと、みんな大体同じような設定になっていると思います。
これがあなたにとってのグラフィックデザインを作る上での基本設定となります。
文字組のパターンが見えてくる一方で、「ここはそんな神経質にならなくていいんだ」という、さじ加減のようなものも見えてくるでしょう。
独学でも十分、グラフィックデザインを学ぶことはできます。まずは、「読みやすい」文字設定のパターンを自分で学び取って、ご自身のデザインに活かしてくださいね。
仕事をしていくためにグラフィックデザイン全体を学びたい方へ
ちなみに私が主催しているオンライングラフィックデザイン講座『ハット・デザイン塾』では、デザインの仕事で稼いでいくために必要なことが学べます。
- 応用が効く文字設定をピンポイントで習得:名刺、チラシ、ポスター、Webバナーなど応用可能。
- デザイン制作のコツ:かっこいい、おしゃれなデザイン、はどうやって作るのか?テクニックや考え方も学びます。
- 実践的な課題と添削: 現役デザイナーが丁寧にフィードバック。回数は無制限。
- リアルタイム授業: オンラインでその場で直接質問できる安心のサポート体制。
- 集客知識:反応率が高いデザインを作るために集客やマーケティングを学びます
- プレゼンの強化:作ったデザイン案を言語化。説得力を身につけます
- 効率の良いデザイン制作の進め方:デザインの修正をできる限り少なくし、デザイナー主導のデザイン制作の進め方を学びます
私、松田ゆう子のデザイナー歴30年と普段からクライアントの依頼を受けて、デザイン制作を本業にしているノウハウを基にした『稼ぐためのグラフィックデザイン』のデザイン塾です。
解説動画を見る授業形式ではなくオンラインだけど実際に顔を見ながらのリアル授業です。
塾生の方はグラフィックデザインを上達したくて、長い間、独学で勉強していた方がほとんどです。みなさん、学んでいくごとに自信がついて、フリーランスのデザイナーへの一歩を踏み出したり、社内での発言をするようになって、活き活きとデザインを作るようになっていますよ。さあ、あなたも仲間に入りませんか?
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