先日、不動産業のお客様から
「一棟ビルやアパートなど不動産投資は儲け話が先行し
都合の良い情報に振り回される方が多いのですが、
その投資用のビルやアパートには、入居者がいます。
その入居者がいないことには収入が発生しません。
だからこそ不動産そのものの周辺環境をよく見て
自分がこの物件に入居したいかどうか
当事者として考えることが大事なのです」
とお聞きしました。
このことはデザインにも通ずるとこがあるなと
思ったのですが、
まさしく「当事者意識」というものです。
「当事者意識」とは、
物事に対して「自分自身も責任者の1人である」
という自覚を持ち、「自分の物」として捉えて
取り組む意識とのこと。
ちなみにこの当事者意識が高い人は、
成長スピードが速い傾向にあるそうですよ。
さて、
お客様からデザインを依頼される場合、
必ず悩みごと、困りごとがあります。
だからこそ、今よりも、
広く知って欲しい、覚えて欲しい
買って欲しい、来店して欲しい
問い合わせが欲しい、雰囲気を変えたい、
と要望をされるわけですね。
その悩みや困りごとを汲み取ったり考えずに
単に要望だけをデザインにしてしまうと
お客様から不満が出ることが多くなります。
また、
「どうせ修正があるのだから作り込みは
これくらいで止めておいて、
修正が来たときに作り込もう。
あわよくば修正がなければラッキー」
と思うこともあるでしょう。
でも、お客様の側からすると、業務を中断して
修正箇所を確認するのも手間がかかりますし、
修正の連絡をすることも時間が取られてしまいます。
これって「当事者意識」が低いということに
なるのではないでしょうか。
1回は依頼があっても
これでは2回目の依頼は残念ながら
難しいかなと思います。
私自身、ハットツールを初めて10年が経ちましたが
1回のご依頼で終わる方ももちろんいらっしゃいます。
おそらく私の対応がまずかったのかなと
思っていますが、
わざわざ苦情をしてくれる人もいませんので、
こればかりは自分で気づくしかありませんね。
依頼のリピートが少ないという方、
このあたりのことを改善してみるのは
いかがでしょうか?