デザインに手描きを取り入れる 〜その137(4)〜
手描きと既成フォントの組み合わせはどんな効果がありますか?
手描き素材の活用方法を3回にわたって、さまざまなパターンで紹介してきましたが、最後に手書きロゴの作り方を案内します。
画像は「UP5」という高校生の数学の教材のロゴなのですが、ロゴの原型は、万年筆と和紙を使って描きました。
その後、スキャナーで取り込みました。
和紙の繊維や、インクのにじみがいい味を出しています。
こんなにじみはパソコンでは表現できないので、唯一無二の作品ともいえます。
その後、イラストレーターでトレースして、色付けしました。
かっちりした、フォントを組み合わせることで、ロゴが温かみある、味わい深い雰囲気になったと思います。
手描きの例を見ていただけるとわかると思いますが、絵や字が下手でも、パソコンのフォントを組み合わせたり、色をつけるだけで「味」や「深み」に変わります。これが、手描きのいいところであり、便利なところだと思います。
また、手描きを取り入れて作業していると、 小学校の図画工作の時間のようで、楽しく、わくわくします。
何かデザインで物足りないと思った時は、手描きを入れてみるのも一つの手ですよ。