提案しながらデザインを作成する ~その38(2)~
提案ってなんですか?
クライアントさんからいただいたチラシ作成の素材(情報)をただ並べただけでは、魅力あるチラシにはなりません。
文言を組み入れるなどして、ストーリーを組み立てて、クライアントさんへ提案する手法について前回お話しました。
重要なのは、チラシを見た人に興味を持ってもらうことです。
案が出来上がった時点で、クライアントさんに見せます。
「イメージとまったく違う」と答えが返ってきた場合は「どこがどう違うのか」、明確な答えがクライアントさんから出てくるはずです。
足りなかった情報や決まってないことを勝手に先行してデザイナーサイドからドンドンと入れこんでいくことによって、主導権がクライアントさんではなく、デザイナーになるのです。
クライアントさんからの言葉を待つのではなく、デザインで引っ張っていくという感じですね。
そうなると、重箱の隅を突くような変な修正も減ります。
このやり方で、今までさまざまクライアントさんと一緒に仕事をしてきましたが、勝手に情報を入れて怒る人は誰一人いませんでした。
むしろ、気が利くと喜んでいただけますし、勝手に作って入れることによってクライアントさんも客観的にその内容を見ることができ、チラシの内容がさらに充実してきます。
<その38 つづく>