提案しながらデザインを作成する ~その38(3)~

 デザイナーの役割ってなんですか?

大きな仕事になると、クライアントさんとデザイナーの間には、ライターがいて、デザインの方向性を決めるアートディレクターがいます。

 

デザイナーはライターが書いた原稿とアートディレクターが決めた方向性の通りにデザインを作成します。

 

しかし、小規模の仕事の場合は、デザイナーはアートディレクターの役割や、ライターの役割を担い、ちょっとした原稿なら書いてしまいます。

 

芝居で言えば、脚本や舞台演出、キャストもすべて一人で行うということです。

つまり、どのような世界観を作りあげるかはデザイナーにかかっているのですね。

 

そのためには、クライアントさんのことをよく知る必要があります。

知らないと勝手に作りようがありません。

 クライアントさんとの打ち合わせがとても大事になってきます。

 

ハットツールデザインに依頼をしていただくお客さんからこんな話がありました。

 

かつてデザインを依頼した会社では、デザインの打ち合わせをデザイナーでなく、「テレフォンオペレーターと電話での打ち合わせだった」「営業担当者とデザインの打ち合わせをした」「デザイナーとメールで打ち合わせをした」という方が、何人もいらっしゃっています。

 

そのお客さんの口から決まって言われることは、「言われたままのことしかやってもらえなかった。これなら私でも作れると思った」

とのこと。

 

同じデザイナーとして、なんとも残念な言葉ですが、そのような打ち合わせの仕方では、全体の把握も難しいので仕方がないと思います。

 

提案しながらデザインをするためには、打ち合わせがなによりも大事なのです。出来上がりの良し悪しは、打ち合わせで決まります。

提案型のデザイナーを目指して、ぜひ頑張ってください。

 

 

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