「修正が終わらない!」 泥沼化しない提案のコツ ~その59(1)
修正に次ぐ修正で、当初の案の原型がなくなってしまうことが多いのです。
このメルマガの読者のみなさんの中には、デザインを作成している方が多いと思いますが、「修正を食らった」経験をお持ちの方も大勢いらっしゃることでしょう。
HAT TOOL DESIGNでは、修正の回数を3回までは原則無料で対応しており、ほとんどの場合、1回ないし2回で完成に至ります。
たとえ3回目以上の修正があっても、テキスト修正やちょっとした細部の色の変更などで、ガラリとイメージを変更することはまずありません。
しかし、それでもごくたまに、いくら修正を加えても終わらず、泥沼化することもあります。
なるべく泥沼に陥らない、またそれを回避するには、「提案の仕方」が決め手だと思っています。
提案の仕方次第で、泥沼化の事態はグンと減ります。
修正の回数によって、フェーズ1から4に分けて、紹介します。
■フェーズ1:初めて提案するデザインはほぼ完成形を!
修正の泥沼化を招かないためには、デザイン提案の初稿が最も重要なのです。
初稿提案の際に、3点入れるべき内容があります。
1.デザイン案は2案以上を提案すること
2.デザインの制作意図をきちんと説明すること
3.ほぼ完成形を提案すること
まずは、「デザイン案は2案以上を提案すること」について。
ちなみに、3択のほうが決めやすいという心理の法則があります。
2択だとどちらかを選ばなければならない強迫心理が生まれ、また、比較対象がないので決めづらくなるようです。
よって、3択だと比較ができ、決めやすいのです。
とはいえ、制作する販促物によっては、デザインを3案も提出することはキツイときもあるので、そこは、2案でも可だと思います。
また、2案以上のデザイン案がベターといっても、同じデザインの色違いでは意味がありません。
デザインのテイストが違うことが大切です。
テイスト違いをもう1案作成するのは大変ですが、1案できれば2案目は考えやすくなり、1案目よりも2案目の出来栄えのほうがよくなるケースは多々あります。
<その59 つづく>