「あ、いいな!」と思わせると、価格は関係なくなる? ~その60(1)~
販売の決め手とはいったいなんなのでしょうか?
学生時代からの親友のグラフィックデザイナーは、仲間と自身でデザインしたグッズのブランドを立ち上げ、 時々、有名百貨店で期間限定のショップを出店しています。
グッズは、スカーフやバッグ、ハンカチなど、いずれも素材にこだわり、デザインも洗練されたものです。
横浜の限定ショップを訪ねてみると、ちょうど、親友が売り場でお客さんに商品を説明しているところに出くわしました。
そのお客さんは9,500円の手提げバッグを3枚も買っていきました。
親友に聞いてみると、割引など特別なことはせず、商品の説明をお客さんにしているだけとのこと。
限定ショップを出した最初の1週間は全く売れなかったようで、その後、ようやく売れるようになったそうです。
ちなみに、親友はセールストークがとても上手いというわけでもなく、どちらかというと下手な方です。
また、手提げバッグ以外の商品は、ハンカチ3,500円、スカーフ12,000円、肩掛けバッグ15,000円など、素材もデザインもいいとはいえ、正直、ちょっと高めです。
では、なにがお客さんの心を捉えたのでしょうか?
<その60 つづく>