デザインの打ち合わせで大事なこと ~その63(2)~

打ち合わせは心を開かなければ、始まらないのですね。

デザインの打ち合わせは、心理カウンセリングと似ていると思います。  

心理カウンセリングは相手の悩みを聞き出して、その人にとってより良い方向へ導くものです。 

 

デザインの打ち合わせも同様に、クライアントの頭の中にぼんやりと浮かぶイメージを具体化するために聞き出していきます。 

 

打ち合わせをしているにもかかわらず、自分の業績を大きく見せようとする人や業績不振を他の要素のせいにして現状にメッキを貼って取り繕っている人がいます。 

 

そのような方はプライドが邪魔をしているのです。私にとっても、魅力がわからず、さらに、デザインの焦点がぼやけてしまいます。 

 

デザインの打ち合わせで大事なことは、心を開くことだと思います。 

 

私の場合は身の上話をすることもありますし、 時には反対意見を言うこともあります。 また、聞きにくいことも思い切って質問することもあります。 

 

本気でお客さんに当たっていくことが大事なのです。 

 

デザイナーの佐藤可士和さんは、自身の著書で打ち合わせについてこんなことを書いています。 

~打ち合わせは、発表会や会議とは違います。打ち合わせで欲しいのは「ライブ感」です。もっとランダムで、ボールがどこに飛んでくるかわからない感覚。打ち合わせは「試合」であり「本番」。真剣勝負の場。~

 

とのことです。 

確かに、その証拠に打ち合わせが終わると、頭がフル回転していたせいかドッと疲れが出ます。 

 

しかし、「ライブ」は盛り上がった方がよいですし、「今日は楽しかった」と思うような打ち合わせができれば、最高です。 

 

そうなればいろいろなアイデアが飛び出して、自然と魅力も相手に伝わるものだと思います。 

 

デザインの打ち合わせにもかかわらず、ディレクターや営業担当者だけが打ち合わせを行い、デザイナーは蚊帳の外という場面も多いのではないでしょうか。

 

デザインを作成するのはデザイナーですので、お客さんの話を直接聞いた方が話が早く、デザイナー視点の意見やアイデアを言うことができます。

ぜひともデザイナーが打ち合わせに参加すべきだと思います。

 

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