宣伝はそこまでしないとダメなんです ~その65(1)~
口こみ人気のお店に、そもそも宣伝ツールが必要なのでしょうか?
福祉関連のお仕事に携わる二人のお客さまから同時期にリーフレット作成のご依頼がありました。
ひとりは、50代男性のお客さま、Aさん。もうひとりは、30代前半男性のお客さま、Bさん。
まずは50代のAさんの依頼を紹介します。
10年前に福祉関連の業界に新規参入をしました。ちょうど競合他社がいなかったため、病院や施設から紹介に次ぐ紹介で顧客が増え、とりたてて営業をしていないにもかかわらず、トントン拍子に業績が伸びたそうです。いまだに、チラシを配布したこともなければ、自社のホームページもありません。
しかし、ここ数年で競合他社が増えてしまい、紹介が激減してしまったとのこと。
そこで、初めて、Aさんのサービスを紹介する営業ツールを作成しようと、HAT TOOL DESIGNにご依頼がありました。
Aさん曰く、リーフレットのコンセプトは、あくまでも「サービスの案内」。売込み色は排除したいという要望です。
これまで紹介によってお客さんを獲得してきたので、これからも紹介を中心に展開していくというのがその理由でした。
よって、集客に必須なスタッフの顔写真もなければ、ご利用者の声もなし、作業風景の写真もなしというリクエストでした。
私としては、それだけ競合が増えたのであれば、10年間に培ってきた、他社とは違う自社の強みを載せてはどうかと提案しましたが、そこまではしたくないというお返事でした。
<その65 つづく>