集客チラシとイメージチラシ ~その75(3)~
集客チラシとイメージチラシは考え方がまったく違うのですね。
チラシのデザインには、2種類の考え方があり、ひとつは集客を目的としたチラシで、もうひとつはイメージを伝えることを目的としたチラシです。
イメージ重視のチラシデザインの傾向を紹介します。
イメージ重視のチラシデザインで、すぐさま思いつくのが、映画や芝居のチラシです。
映画や芝居のストーリーをイメージ化して、雰囲気が伝わるような印象にしなければなりません。
チラシにはある程度の個性や芸術性が求められます。 作成する際は脚本を読んだり、試写会を観てイメージをふくらませ、絵作りをします。
小学生の時に、本を読んで印象的な場面を絵に描く授業を受けませんでしたか。まさに、それと同じようなものです。
その作品の個性を出すためのデザインが必要になってくるのです。
私自身、かつて、芝居や映画のチラシやポスターを集中的に作成する時期があり、その後、集客を目的としたチラシを作るようになったのですが、考え方は全然違いました。
イメージ重視のチラシと同じ感覚で作っていたのでは、全く集客できません。
「集客」についての「知識」や「テクニック」が必要になり、猛勉強しました。
残念ながら、グラフィックデザイナーのなかには、集客の知識を持ったデザイナーはまだまだ少ないと思います。
そのような現状から、ダイレクトマーケティングのコンサルタントが「デザイナーにチラシ作成を依頼すると集客できない!損する!」「手書きで十分!チラシにデザインはいらない!」 などと言われてしまうのです。
正直、デザイナーとしては、とても悔しい思いです。
集客をしっかり心得て、デザインされているチラシの方が、手書きチラシよりも綺麗で印象もよく、安心感や信頼感につながると私は思っています。
「集客の知識」は身につけると強い武器になりますので、ぜひデザインと一緒に勉強してください。