見込み客の心理を考える ~その78(1)~

誰が手に取るツールなのか考えることが重要ですね。

「文字が多いかな?」「もっと説明を減らしたら?」「写真やイラストをいっぱい使ったほうが目に留まるよ」

 

クライアントさんがデザイン案を検討する際に、相談がてら友人や知り合いに見せたときによく言われる言葉です。

 

これ、要注意です。

 

もっともなことを言ってるように聞こえますが、友人や知り合いがその商品やサービスのことをどれだけ理解して言っているのでしょうか?

この点をもっと考える必要があると思います。

 

先日、スポーツジムを紹介するリーフレットを作成しました。

 

そのリーフレットは、ジムの店頭に置いたり、無料見学者に渡すものです。

つまり、興味のある人がそれを手に取り、スポーツジムのことをより深く理解するためのツールです。

 

よく知ることで安心感が生まれ、ジムへの入会を促す作戦です。

 

このリーフレット案を最初、クライアントさんに見せた際、「全体的に文字の量が多く感じられるので、『よくある質問』と『トレーナーの紹介・写真』を削除。『施設案内の写真や文章』をもっと減らす」という修正の指示がきました。

 

ちなみにそのジムは1カ月の会費が10,800円で、年間129,600円、約13万円もかかります。

 

払うお客様の気持ちを考えると、これは大金です。

しかも、週に1回や2回、多い人では毎日通うこともあると思います。それはお客様の貴重な時間の一部をジムの時間に当ててもらうということなのです。

 

こういうことを考えると、きちんと説明をしなければならないと私は思います。

 

おそらく、ジムに通いたいと思っている方は安心する材料が欲しいのだと推測します。

 

その様なお客様の背中を押してあげるためのリーフレットなので、多少、文字が多くても読んでいただけると思います。

 

ちなみに、リーフレットではなく不特定多数が目にするポスティングや折り込みチラシとなると、見せ方はまったく変わってきます。

 

友人にご相談された、先のクライアントさんにこのことを説明をすると、ハッとされて、修正は撤回になりました。

 

<その78 つづく>

 

 

 

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