素材写真と撮影した写真のどちらがいいの? 〜その86(1)〜
表紙はモデルさんの方が目を引くと思うのです。
先日、介護関係のお客様からパンフレットの表紙に使う写真について「実際に介護している写真は撮りにくいので、HAT TOOL DESIGNにそのような素材写真はありますか?」と聞かれました。
もちろん、使用の契約を結んでいる写真素材屋から介護をイメージする写真を選ぶことはできます。
きれいに撮影された素材写真は申し分ないのですが、はっきり言って、味気ないのです。
見れば、すぐに素材写真だと分かってしまいます。
しかも、表紙に素材写真を使用すると、モデルさんばかりなので、まるでドラマのワンシーンのように見えます。
それでは、どことなくリアリティに欠けている印象を与えてしまいます。
競合他社のパンフレットが並ぶ中から選んでもらう場合、マイナスイメージにもなりかねません。
どんないいキャッチコピーを載せても、いいデザインを施しても、リアリティに欠いた印象を消すことは相当難しいかと思います。
私の場合は、素材写真を使わずに、実際に撮影をしていただくようにしています。
前述のお客様の場合、衣服が乱れていたり、部屋がちらかっていたりするなど、介護をしている時は撮影しにくいとのことなので、患者さんとのツーショットなど、撮りやすい写真にしてはどうかと提案させていただきました。
<その86 つづく>