言い切る覚悟を決める 〜その104〜
名刺にはどんな要素を記載すればよいですか?
先日、これから起業する、ある士業のお客様(女性Aさん)と名刺の打ち合わせをしました。
Aさんのいる士業業界では、ほとんどが男性で、女性はとても珍しいとのこと。
研修中に、男性の先輩から応対がやわらかい、資料が丁寧に作成されているので見やすいと褒められたそうです。
その話を聞き、あえて「女性ならではの」や「きめ細やかな」など、自分自身を特徴づけるようなコピーを名刺に入れてはどうかと提案しました。
すると、Aさんは、「まだ駆け出しで実績があまりないので女性らしさやきめ細やかなことができるかどうかわからない。言い切っていいものかどうか」と不安なご様子。
名刺に、言い切ったコピーを入れてしまうと、その言葉に責任を持たなければいけません。
また、「できなかった時はどうしよう」「言ってたことと違うだろ!と言われたらどうしょう」など、批判や反対意見を受ける怖さもついて回ります。
しかし、それらをひっくるめて「受け止める立場を選ぶこと=覚悟を決めること」で、Aさん自身の中で1本の筋が通り、それが自分のコンセプトとなり、今後の仕事の取り組みが違ってくるのだと思うのです。
そのようなAさんの言葉は、説得力もあり、力もこもっているでしょう。
お客様はAさんに仕事を依頼したくなります。
そう考えると、「言い切る」ことはお客様への約束を宣言することでもありますが、自分への成長の約束でもあるのです。
たかが名刺ですが、単に名刺を作るのか、名刺作りを通して覚悟を決めるのかは作り手の意識の差でもあります。
せっかくなら、自分の成長も踏まえた名刺を作りませんか?
HAT TOOL DESIGNにご相談くださいませ。