迷いの原因 誰にどう思われるか? 〜その109(2)〜
迷う理由は相談する相手も関係していますか?
人はなぜ迷うのでしょうか。
先日、メガネ店に行きました。
そこはチェーン店ではなく、個人の店舗で、一人で小さな店を切り盛りしていました。
そこで、こんな話を聞きました。
イメチェンしたいという女性があらゆるメガネを試しては、
「もう少し女性らしいメガネだったら」「もっとおとなしいほうがいいかも」「気が強そうに見えるかも」「派手すぎるかも」「会社で目立ちすぎるかも」「丸顔なので、もう少しシャープに見えるフレームがいい」など。
結局、2時間ほど相談にのって、さまざまなメガネを提案した結果、フレームのないレンズのみのメガネに決めかけたものの、
最終的には購入せずに帰ったとのことです。
ちなみにレンズのみのメガネは、メガネをかけているかはぱっと見ただけではわからないデザインです。
イメチェンしたいと言っていたのに、メガネは目立たない方がいいという思考に流れてしまい、当初の目的からズレてしまいました。
そこで、私はHAT TOOL DESIGNの迷ってばかりで決められないお客様の傾向をお話ししました。
たくさんの友達に相談してしまい、好き勝手に意見を言われ、収拾がつかなくなってしまった人。
上司からいつも指示されている部下。
起業したての人。
など。
話しているうちにわかったことは、迷う人は相談する相手がどう思うかを気にしているということです。
上司や部下、同僚、友達、親、夫、嫁、子ども、きょうだい、同業者、近隣住人など。
それぞれの関係性の人たちがどう思うか、何か言われるのではないかを気にして決められないのだと思います。
どう思われるかを気にすることは大事なことですが、人に意見を求めれば多かれ少なかれ何か言われます。
自分以外の誰かから言われた意見をどう受け取るかが肝心です。
決められる人と決められない人との差はここにあるのではないでしょうか。
決められない人は、おそらく自信がまだないのかもしれません。
まずは、相談する相手がどんな人なのか、事前にヒアリングしておくのは一つの手だと思います。
どのくらい影響力がある人なのか知っておくことで、少しは抑え込むことができるかもしれません。
決断できない「難民」のようなクライアントにはどう対応していけばよいのか、今後も考えていく必要がありそうです。