手書きをデザインに取り入れる 〜その121(2)〜
手書き文字はどのように活用すればよいのでしょうか?
味わい深い手書き文字の作り方を前回、お伝えしました。
今回は、イラストや手書き文字をデザインに組み込んだ例をいくつか紹介します。
まずは、メニューの表紙の背景にイラストを散らしました。
さらに、そのイラストに着色してスタンプカードに使用しました。
他にも、白鵬(横綱の白鵬ではありません)という書家が書いた文字(左)をショップカードにした例です。
とんかつ屋のチラシで「とんかつ」という部分だけ強調するように手書きの筆文字にして色は金にしました。
次は、筆を使った手描きの会社のロゴです。
パソコンで打った文字はきれいにまとまっていますが、手書き素材と組み合わせることによってさらに味わいが出てきます。
また、手書きは決して上手くなくてもよいと思います。
下手でもパソコンの文字と組み合わせたり、レイアウトによって、かえって下手さが趣になり、味わい深さになります。
そこが手書きのおもしろさだと思います。
いつもはパソコンの前でデザインを作っていますが、たまに紙を広げて筆に墨汁をつけて文字や絵を描いていると、仕事とはいえ、図画工作の授業のようで、いつもより創作意欲が湧き、ワクワクしてきます。
さらに事務所には墨の香りが広がり、子どもの頃に習っていた習字教室を思い出し、懐かしい気持ちになったりしました。
ときには、アナログも取り入れながら、デザイン作成を楽しんでみてくださいね。