封筒のデザインに気を配る 〜その122(1)〜

封筒も宣伝ツールの一つなんですね。

請求書や領収書、資料を入れてお客様宛にお送りする封筒は、実は、お客様はよく見ているのです。

 

私がHAT TOOL DESIGNを立ち上げてすぐ、他所のデザイン会社のWEBサイトを研究のためによく見ていたのですが、下記のようなお客様の声を発見しました。

 

「ロゴのデザインはとても良かったのです。しかし、ロゴのデータが入ったCD-ROMが普通の茶封筒に入っていて、がっかりしました。」

とのこと。なんときびしい意見なのだろうと、当時は思いました。

 

というのも、本業はデザイン制作なので、封筒のことなど気にすることでもないと思っていたからです。

 

しかし、ブランドという視点では、とても大事です。

 

ブランドとは「見え方のコントロール」であると、アートディレクターの水野学さんのブランドの本に書いてありました。

 

ブランドを作ろうと思うなら、その会社や商品について「目に見え、耳に聞こえ、体で感じる、すべてのもののデザインを整える」必要があるとのこと。

 

お客様側からすると、技術やデザインのクオリティーの違いの差は正直よく分かりません。

 

どれもほどほどに優れているので、だからこそ、その中で選んでもらおうと思うなら、ブランドが必要になってくるとのことです。

 

ブランドとは、その会社が本来持っている志など、特有の魅力のようなもの、すなわち「らしさ」なのです。

 

「らしさ」がはっきりと伝わるから、お客様は共感して依頼をしてくださるのです。

 

それでいて「らしさ」とは、河原で一つずつ石を積み上げていくようなものだそうです、

 

小さな石が積み上がって、一つの山を作っていく感じとのこと。

 

だからこそ、封筒のデザインにも気を配る必要が出てくるんですね。

<その122 つづく>

 

 

 

 

 

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