伝えたいことに合わせてフォントを選んでいますか? ~その2(2)~
こんにちは。女性デザイナーの松田です。
「明朝体とゴシック体をどのように使い分けたらよいのでしょうか?」
WINDOWSパソコンなら、「MS明朝」と「MSゴシック」、
Macなら、「小塚明朝」と「小塚ゴシック」と呼ばれるフォントが
標準でインストールされています。
「明朝体」と「ゴシック体」は一般的なフォントで、
見た目通り、それぞれ違った印象があります。
当ハットツールのブログの中で、よく読んでいただいているのが
「明朝体とゴシック体の使い分け」という記事です。
今回は、この「使い分け」を2つのステップに分けて
少し詳しく紹介していきたいと思います。
[ステップ1 基本編]デザインのイメージで使い分ける
デザインをする場合、
そのデザインをどういう方向性にもっていきたいか
大枠をはじめに考えてください。
例えば
ターゲットの性別は?
年齢層は?
雰囲気は?
(真面目・楽しい・力強い・明るい・高級感・オーガニック・やさしいなど)
その方向性に合わせて、明朝体かゴシック体、
どちらかのフォントを選びます。
参考までに、明朝体とゴシック体に対する
私の印象を書いてみました。
- 明朝体
《印象》
女性的、真面目、伝統的、エレガンス、高級感、
信頼、信用、落ち着きがある、穏やか、繊細、感情系
- ゴシック体
《印象》
男性的、ビジネス系、カジュアル、ポップ、
ダイナミック、力強い、情報系、理性的、機能的
単純な使い分けの一例として、
明朝体の場合であれば、
1.ターゲットが女性
2.契約書など信頼や信用性を重視される書類
3.高級感を出したい
4.縦書き
5.読み物(雑誌や本)
ゴシック体の場合なら、
1.ターゲットが男性
2.ビジネス的な内容
3.データや情報系の内容(通販カタログなど)
4.カジュアルに軽く読んでほしい
5.全体的に文字が小さい(明朝体よりもゴシック体のほうが読みやすい)
6.横書き
「ステップ1」として、
全体を通して同じフォントを使うことで
デザインに統一感を出しましょう。
<その2 つづく>