デザイン上達への近道は自分の目を疑うこと ~その30(1)~
客観性を失った自己満足のデザインに陥っていないか心配です
デザインを作成している最中は、 「これってかっこいい!最高」と自分自身で思いながら 作成している方は多いかと思います。
かくいう私もそうなのですが、 そう思いながら作成したデザインが客観的に見てカッコイイデザインに仕上がったことは実はほんの数回。
今は自分なりに「出来上がった!」と思うところで、一度、 夫にデザインを見せます。
そこで客観的に意見を言ってもらい修正します。
見た感想を遠慮せずにズバズバ言うので、 ムカッとすることもたくさんありますが、 そこはガマン、ガマンです。
自分で「出来ている!」とその時は思っても、あとから見ると、さまざまな状況が浮かびあがってきます。
●作成の途中のような印象で、作り込みが足らず、物足りない感じがする
●細部のデザインにこだわりすぎて全体のバランスが悪い
●紙面全体にスペースがなくギッチリレイアウトして、見る気が失せる
●なんとなくデザインをしてしまっているせいで、全体の流れが考えられておらず、情報の優先順位がつけられていない
●デザインがいいのか悪いのかいまいちよく分からない
私はデザインを20年ほどやってきましたが、デザインが出来上がると、毎回必ず、師匠や先輩、同僚に見てもらい客観的な意見をもらうようにしていました。
作成者は、 客観的にデザインをみることができなくなってしまっているからです。
20年もデザイナーをやっている私でさえ このような現象は必ず起きてしまいます。
この現象を私は「目が腐ってる」と よんでいます。
<その30 つづく>