デザイン上達の近道は自分の目を疑うこと ~その30(2)~
客観的な視点が大切だということはよくわかっているのですが。
自分だけでデザインの判断を完結させず、客観的な視点を取り入れるために、第三者の意見をもらうことの重要性のお話の続きです。
作成している者は、 客観的にデザインをみることが できなくなっています。
この現象を私は「目が腐ってる」と呼んでいます。
目が腐ってしまっていることを自覚することがなによりも重要です。
自分の目が腐った状態から脱する一番良い手段は、自分以外の人に見てもらい、客観的な意見をもらうことだと思います。
それはもちろん、デザインが全然わからない人でも構いませんので、仕上がったデザインを見て率直な意見を言ってもらうことが大切です。
ただし、人に尋ねる時は、大勢の人に聞くのは避けてください。
たくさんの人に聞いてしまうとさまざまな意見が出てしまい、かえって混乱してしまいます。
ひとり、多くてふたりです。
意見を言われたら、決して怒ってはいけません。
自分自身は「完成だ!」と思っているのに、反対の意見を言われてしまうと、ムカッとするのは当たり前です。
どうぞ心の器を大きくして意見を聞いてください。
自分以外に見せる人がいない場合は、 時間を置いて見返してください。一晩ほど寝かすのがよいでしょう。
そして、テキストは声を出して読むこと。
第三者からもらった意見や時間を置いて自ら気づいた点を修正してみると、見違えるようにデザインが良くなります。
作成したものを客観的に見て修正するという、このステップを踏んでいるかいないかは、デザインを見ればなんとなく分かってしまいます。
デザイン作成の渦中にいるときは必ず「目が腐ってしまう」ので、客観的な視点を取り入れ、自分のデザインの腕を上げていってくださいね。