勢いや情熱をそのまま伝える意外な方法 ~その31(1)~

情熱をリアルに紙面に反映させたいのですが

お客さんと話をしていて思うことがあります。

お客さんが語る仕事の話は面白いということ。

先日、老人ホームの仲介業をしていらっしゃる お客さん(Aさん)からこんな話を聞きました。

Yさん(Aさんのお客さん)のお母さんの 認知症が悪化して入院することになったとのこと。 
何でもそろっていて至れり尽くせりの病院ですが、お母さんは会話も少なくなりがちで、 お母さんはあっという間に覇気がなくなり、食欲もなくなり、ほぼ寝たきりの状態になったそうです。

その後、Aさんと一緒に老人ホームを探すわけですが、ある老人ホームに話を聞きに行ったとき、「今入居すると、この部屋が10%オフで入居可能です!」 と男性職員がパンフレットを見せながら話したそうです。 

しかし、必要としていることは、そんな上っ面なことではなく、お母さんが元気に暮らしていけるのかということ。

そこでこの男性職員に「あなたの老人ホームでは、このような状態の患者にどう接して元気になるような努力をするのですか?」 と質問をしたそうです。

すると、しどろもどろで的を得ない答えを繰り返すのみ。

この施設はダメだと諦めかけていたときに、現場で働く30歳そこそこの若い女性マネージャーが加わり、「まずは、自室でゼリー状のやわらかい食事をとって体力をつけてもらう。 その後、徐々に通常の食事ができるようにしながら 食堂でみんなとご飯を食べるようにする」
と緊張しながら一生懸命、説明したそうです。

これを聞いたAさんとYさんは安心して お母さんを入所させました。

そして間もなく、表情に笑顔が出て食堂で食事をするようになったそうです。

この老人ホームのチラシを作るとしたら、どのような紙面にするのがよいのか考えてみてください。

文字で表現できるでしょうか?

<その31 つづく>

 

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