春らしいデザインのコツ ~その32(2)~
パステルカラーを使ったつもりが違う印象になってしまったのですが。
季節を取り入れたデザインは、反応率があがるといわれています。
今、この時期にデザインするものがある方は、季節に関係のないものでもあえて春を取り入れたデザインにチャレンジしてください。
そこで重要なのが、春をイメージする色。
それは、「パステルカラー」です。
桜やタンポポ、藤のような淡い色合いで、原色に白を足したやわらかい軽やかな色です。
しかし、白を足しすぎるとまた違う意味合いを持ってしまいます。
白を足しすぎるとパステルカラーよりも白い、いわゆる「シャーベットカラー」になるのです。
シャーベットカラーは、新生児や赤ちゃんをイメージする 色合い。現に赤ちゃん用品の売り場ではこの色が多く使われています。
赤ちゃんの肌着やタオル、新生児用のぬいぐるみなど、みなシャーベットカラーです。
パステルカラーと比べると、シャーベットカラーは清潔・清楚な雰囲気ですが、 と同時に、少し冷たくて寒々しい雰囲気もあります。
春をコンセプトにしたデザインのつもりで作成したものの、シャーベットカラーを使ったせいで、色が薄くなり、なんだか少し寒々しい印象になってしまったデザインを時々見かけます。
春は草木が芽吹き、パワー溢れる季節。
白っぽい色合いでは、冬のような冷たい雰囲気が強くなってしまうので、白の使い方の加減を注意することが必要です。
春の雰囲気を出すために、桜やタンポポ、チューリップなど 春をイメージする花の写真やイラストを必ずしも入れなければならないということはありません。
タイトルや背景など随所に春らしい色を使えば、ぐっと春らしいイメージなります。
下記は、実例です。
最後に、 季節を取り入れたデザインばかりを集めたデザイン書を紹介します。
迷ったときには、パラパラとめくってみてくださいね。
季節を表現するデザインのアイデア -四季の広告やチラシなどの作例と、 配色・キャッチコピーを特集 (デザインのアイデアシリーズ)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4756241794/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4756241794&linkCode=as2&tag=hattool-22