商品を特別なものに見せる方法 ~その35(2)~
わざわざ言わなくても、見たり使えばわかってもらえるのではないですか?
その商品が持つ特別な魅力は発信しなければ、商品に特別感が出ないという話の続きです。
私の場合、デザイン案を提案する際、必ず案のコンセプトを添えて提案します。
ここでいうコンセプトとは、デザインを作成した意味や狙い、なぜこのデザインにしたのかという理由です。
本気でお客さんのために考えたデザイン案は、見る人の目を留めるようなたくさんのアイデアや工夫を詰め込んでいます。
このコンセプトを伝えずにデザインを提案しても、全くと言っていいほどお客さんに制作意図は伝わりません。
たとえ瞬時に目に留まらないとならないチラシのデザインでさえ、デザインを提案するときには必ずコンセプトを伝えます。
「それはなぜか?」「デザインが悪いから?」
いいえ、違います。
答えは、チラシに「意味も持たせるため」です。
チラシを作成した後、チラシを配布しなければなりません。
コンセプトをデザイナーから聞いていないチラシよりもしっかり聞いて、チラシを配った方がそのチラシを宣伝しやすくなりませんか?
チラシを作成したデザイナーと同じ気持ちでチラシを宣伝する方が最高の形で宣伝ができると思います。
前回紹介したお米のリーフレットも5ツ星お米マイスターのオススメをしっかり伝えてこそ、お米を味わい食べてもらえるのです。
作り手のこだわりや優れた点、取り柄、見どころなどを伝えることは、即ち、「魅力=セールスポイント」を伝えることだと思います。
魅力を知ることで商品が欲しくなるのです。
よって、その人にとって特別な一品になるんですね。