チラシに載せる人物写真で気を付けること ~その37~
顔写真の撮り方を教えてください
以前、「チラシやリーフレットに載せる顔写真」についてご紹介した際、
1.とにかく笑顔であること
2.明るい場所で撮ること
3.カメラ目線であること
以上3点のポイントが写真を見た人に好感度を持っていただくための要素だとお伝えしました。
ハットツールデザインでチラシを作成する際には、上記3つのポイントをお知らせして、お客さん自身に写真を撮っていただき、お送りいただいています。
この3つのポイントを守っていただいたものの、それでも使えない写真になってしまっていることが半数の割合でいらっしゃいます。
それは、「背景」の問題です。
いい笑顔で、明るい場所で、カメラ目線で撮影していただいているのに、
・部屋が物であふれていて、ごちゃごちゃ
・テーブルの上に布巾やティッシュが置かれたまま
・ドアが少し開いている
・壁がやぶれていたり、汚れている
などなど、あげればキリがありませんが、実際の写真には上記のようなシチュエーションが多々あります。
どれだけ、人物自身がキレイに着飾って、満面の笑みであっても、背景がこのありさまでは説得力はまったくありません。
私の場合は、このように背景が汚い時は、背景を消すなど極力ごまかしますが、例えば、お客さんとのツーショットの写真などであれば、背景もある方がリアリティーが増します。
できるなら、背景はあった方がよいのです。
他にも、偶然が重なったことでマヌケに見えるシチュエーションも要注意です。
左の画像は「首切り」といい、首の部分にラインができてしまった場合や頭の上の電灯の光が天使の輪のように写りこみ、亡くなった人のようで、縁起が悪いですね。
また、右の画像は「串刺し」と言われるもので、頭から何かが飛び出ているように見える写り方です。
写真撮影をする際は、ファインダーに見えてる部分を隅々まで注意を払い、撮影することが大切なのです。
プロのカメラマンはこのようなところにも当然気をつけて撮影しているのです。
チラシを作成した側が気付かなくても、チラシを見る側はいろいろなところを見ています。
何百、何千、何万枚も配るチラシは、その数の人々がさまざまなところをあらゆる角度から見る可能性があるので、撮影する段階からそのことを念頭において、細心の注意を払い撮影に望んでください。