売れないときにこそ考えるべきこと ~その41(1)~
売れないのは、不況が理由だと思うのですが
ハットツールデザインのお客さんに、中学生の個別指導の学習塾を経営されている方がいらっしゃいます。
今まで生徒募集で使われていたリーフレットを見せていただくと、開いてすぐのページに「塾の指導内容」が書かれていました。
「◯◯◯◯◯塾の授業」
1.1:3の個別指導
2.学習習慣を身につける
3.定期試験対策
4.資格試験対策
5.受験対策
これらは見出しで、見出しのあとにはそれぞれの説明が続きます。
ただ、これら見出しの内容は、実はどの塾でも当たり前に行っていることだと思います。
目新しさなど、見出しが魅力的で次を読みたいと思わせないと、その後の説明書きは読みません。
この見出しでは、塾を探している親御さんにはこの塾がどんな塾なのか伝わりません。
伝わっていないということは、つまり、大事な我が子をこの塾に通わせる理由が見いだせないということになります。
ということで、私が下記のように見出しを修正しました。
「◯◯◯◯◯塾で成績が上がる5つの理由」
1.講師1人に対し、生徒3人の個別指導なのでわかるまでとことん付き合える!
2.学力とピッタリ合ったカリキュラムを生徒一人ひとりに作成し、とことん授業をサポート!
3。「復習+確認」と毎回出る「宿題」で繰返しとことん学習。「自力」と「自学自習力」が身につく。
4.定期テストの3週間前から実施するテスト対策で演習を大量にこなし実践力が身につく!
5.今までの苦手を克服する春期・夏期・冬期講習で集中的に学習!
どうでしょう?
具体的な授業内容を詳しく見出しに記載しただけなのですが、それだけでこの塾の様子が伝わってくると思いませんか?
このあと、さらに詳しい説明文が入るのですが、まず見出しでお客さんに塾の様子を伝えなければ、この塾に通わせる理由が分からないのです。
見出しは読みやすく短いほうがよいと言われることもありますが、短すぎて様子が伝わらないと本末転倒です。
少子化だの、不況だのと叫ばれている昨今。
塾に子どもが集まらないのは、それが原因だと嘆くのも的外れではないと思いますが、この学習塾は2年で生徒が1.5倍に増えました。
不況であろうがどうであろうが、お客さんは必要なものにはお金を払います。
しかし、様子が分からないものにはお金を払わないだけなのです。
<その41 つづく>