デザインを提案したら色が変!と言われた話 ~その42(1)~
色は感覚的なものだからこそ、伝えるのが難しい
基本的にデザインは人に見てもらうものです。
特にグラフィックデザイン(紙のデザイン)はWEBのデザインとは違い、手にとって見られます。
私の場合、お客さまにデザイン案を提案する際にPDFに変換してメールで添付画像でお送りするのと合わせて、プリントアウトをして実物サイズのものも確認していただきます。
プリントアウトをして紙を実物のサイズに裁断し、お客さまに見せることは手間がかかります。
メールにPDFを添付してサッと送る方が断然楽なのですが、仕上がりを具体的にイメージできているのはデザイナーだけで、画像だけではお客さまは仕上がりをイメージできないというイメージの一方通行を防ぐためなのです。
これが一番の理由ですが、実はその他にも理由があります。
最近は、パソコン宛に送ったメールをスマホからも確認できるようになりました。
また、メールのやり取りだけではなく、LINEやfacebookのメッセージでデザインをやり取りすることも増えてきました。
それらのどの環境でも、PDFは開くことができるのですが、見る環境によって色が違って見えることがあります。
例えば、下記を見てください。
ゴルフの室内練習場のロゴです。 カリフォルニアにある某ゴルフ場の深い緑の芝をイメージした緑色です。
お客さまがそのゴルフ場の写真を色見本としてお持ちになった、こだわりの緑なのです。
それが見る環境によって、こんな感じで見えてしまうことがあります。
こだわった深い緑色が、なんともド派手な蛍光グリーンになってしまいました。なんとも軽い印象です。
原因は、古いiPhoneやiPad、Android端末、また、古いメールソフトやWEBブラウザで見たときに起こる現象とのこと。
<その42 つづく>