チラシの原稿を作るコツ まずは文字量を気にせずに ~その49~
書き過ぎて文字数が多くなってしまうことが心配です。
最近、チラシの作成のご相談に来られる方のなかに、「字が多いと読んでもらえないので、文字を少なめにして、写真やイラストをたくさん入れたい」と要望を出される方が多くいらっしゃいます。
それはそうなのですが。
このような方の場合、私が心配するのは、お客さんからいただく原稿の内容がスカスカになっていることなのです。つまり、内容が薄くなっているのです。
原稿の文字量が多い場合は、内容が濃いことが多く、こちらで余分な箇所を削除したり、言い回しを変えるなどして、文字量を減らすことができます。
反対に文字量が少ない場合、内容が薄いので、こちらで文字量を増やそうにも、お客さん本人にしか分かりえないことが多く、非常に困ってしまいます。
原稿を書く前から文字量を気にしすぎるあまり、肝心な説明がないことが多く、説得力に欠け、内容がおろそかになっていることがよくあります。
このように「字が少ない=内容が薄い」のでは、本末転倒です。
内容がおろそかなチラシを作成しないためにも、
1.文字量を気にせず原稿を書く
2.チラシのサイズに合わせて、載せる原稿、載せない原稿をセレクトし、余分な部分を省き、おおまかに原稿を編集する
3.デザインをしながら文章を再度編集し、細かく文字量を調整する
まずは、量を気にせず、文章をいっぱい書くことです。 その後、編集をすればいいのです。
自分一人で原稿を作っていると、独りよがりの内容になりがちです。
以前、ご紹介したこともありましたが、「知の呪縛」に陥ってしまうのです。 「知の呪縛」とは、自分以外の人も、自分と同等の専門知識を持っていると思い込んで、話しを進めてしまうことです。
そうならないためにも、第三者が客観的に読んで、理解できるかどうか判断してもらうことが重要になってきます。