「修正が終わらない!」 泥沼化しない提案のコツ ~その59(2)~

デザイン提案の初稿が肝心なのはわかるのですが。

デザイン提案時にしばしば起こる、「修正の泥沼化」。

その事態を極力減らすためのノウハウを、修正の回数によってフェーズ1から4に分けて紹介します。

前回は「フェーズ1:初めて提案するデザインはほぼ完成形を!」 を紹介しました。

修正の泥沼化を招かないためには、デザイン提案の初稿が最も重要なのです。 

 

初稿提案の際に、入れるべき内容のポイント3点

1.デザイン案は2案以上を提案すること 

2.デザインの制作意図をきちんと説明すること 

3.ほぼ完成形を提案すること 

のうち、今回は「2.デザインの制作意図をきちんと説明すること」、「3.ほぼ完成形を提案すること 」について。

 

「2.デザインの制作意図をきちんと説明すること」 

デザインをパッと見ただけでは、「なぜこの色なのか?」「この形なのか? 」「どういう狙いや意味があるのか? 」など、一切わかりません。 

 

デザイナーがそれらを伝えることで、デザインの価値が出て、見方が深くなります。 

説得力が増すので、必ず説明を入れてください。 

 

「3.ほぼ完成形を提案すること」 

完成形を提案することで、 相手にイメージがきっちり伝わるメリットがあります。 

 

また、イメージが具体化していることで、修正指示も具体的になります。 

よって、次の修正が楽になり、2回目で修正が終わることがほとんどなのです。 

 

たとえそれ以上修正がある場合でも、誤字脱字や写真の差し替え程度の小さな修正です。 

 

デザイン案を複数作り、制作意図をきちんと説明し、なおかつ完成形を提案することはとても大変ですが、 後々の修正回数を少なくするためにもはじめが肝心なのです。 

 

とはいえ、上記のような提案をしているのに、それでもデザインが決まらず、3回以上修正しているのにまだデザインが変わるような修正指示がある場合、「フェーズ2」に進んでください。

 

<その59 つづく> 

 

 

 

 

 

 

 

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