チラシのデザインは肉付け、構成は骨組み ~その66(2)~

デザインの構成案の作り方のコツを教えてください。

デザインを作成する前に、構成案を作ることが重要だという話の続きです。  

では、構成案はどのように作るのでしょうか。

まず、「チラシの中でアピールすべきことは何か?」 を考えます。  

例えば、前回紹介した化粧水の構成案を例にとると、「肌の奥まで浸透するコラーゲンが含まれた美容液」 を購入したい人から問い合わせが欲しいわけです。 

100-1

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、「そのコラーゲンがすごい!」ことを一番上に文章で配置しても、専門的な言葉が並ぶため、 興味を持つ人は少ないかと思います。 

 では何を載せればよいのでしょう。

美容液を欲しいと思うターゲット層が抱いている日頃の肌のお悩みを掲載し、 一番上には、多くの人が興味をそそる間口が広いキャッチコピーを入れます。  

その導入のおかげで、自分も思い当たると感じる人がその先を読み進めていきます。 

 

チラシを読むうちに、コラーゲンについて理解し、化粧水を使うことで自分が得られるメリットを知り、他の人が使っているという安心感が購買への背中を押すのです。 

 

全体の構成の流れを図で表すと、外円から徐々に核心に向かうようなイメージです。

100-2

 

 

 

 

 

 

 

以上を踏まえた構成案によって、ターゲット層が購入するまでに至る道順を指し示すわけなので、とても重要になのです。 

 

HAT TOOL DESIGNの場合、「何を」「どのように」「どの順番で」載せるのか、購買意欲をそそるコピーや本文を考え、読みやすさを考慮して吟味するので 、最低でも1日~2日はかかります。 

 

そこまでが、「骨組」にあたる「構成」で、その後、「肉付け」にあたる「デザイン」にようやく取りかかれるのです。 

 

チラシを作る上で、一見遠回りのように思える「構成案」作りですが、構成案があることで、後々のデザイン制作が大変楽になります。 

 

皆さんも、「構成案」からはじめるチラシ作りをぜひお試しください。 

 

 

bt-mailmag