デザイン作成意図を伝えて、無駄な修正回避 〜その89〜
デザインの修正回数を減らすにはどうすればよいのでしょうか。
今回は、特にデザイナーさん向けに特化した内容でお届けします。
デザイナーが作成したデザインの意図や思いは黙っていては絶対に伝わりません。
デザインのコンセプトをしっかり伝えることで、デザイナーとデザインを見るお客さんが考えを共有し、その後、修正を繰り返すことによって、デザインが研ぎ澄まされていきます。
作成意図を伝える理由は他にもあります。
デザイン作成におけるイニシアチブ(主導権)を取ることができるからです。
これはデザイナーとして、とても大事なことです。
例えば、チラシデザインの場合、お客さんのご要望を踏まえながら、デザイナーが下記のようなことを考えてデザインをしていたとします。
・どんなターゲットに向けたものか?
・見た人にどのような行動をしてほしいか?
・競合店とどのように違うか?
・売りはなにか?
・文字は読みやすいか?
・パッと目にとまるようなキャッチコピーか?
・季節感はあるか?
・目線を考えたレイアウトか?
・問い合わせ部分は目立っているか?
・初めての方でも安心できるか?
・折り目に文字がかかっても読めるか?
・写真は暗くないか?
など、デザイナーは「デザインの専門家」として、上記のようなさまざまな分析をしてデザインを練り上げるので、その分析の詳細も伝えるべきだと思います。
分析の詳細を伝えることで、実に奥深く考えていることがお客さんに伝わります。
専門家という認識を持ってもらった方が、お客さんにとっても心強いはずです。
「デザイナー=専門家である」という認識も持ってもらえば、デザイナーがイニシアチブを取れます。
そうなるとことで、思いつきのような無駄な修正依頼はぐんと減ります。
デザイナーという職業は、「辛い」「しんどい」と言われることもあります。
イニシアチブを取れなければ、さらに辛く、しんどくなります。
まずは、デザインのプレゼン時に作成意図をしっかり伝えてください。