デザインの制作途中を見せる?見せない? 〜その127(2)〜

なぜ制作途中を見せることが嫌なのでしょうか?

制作途中のデザインを見せることに関して、私は気が進みません。

それはなぜなのか、考えてみました。

 

例えば、カレーライスを作るとします。

ジャガイモ、玉ネギ、ニンジン、肉を切って、炒めます。ある程度炒めたら、水を加え煮込みます。

水を加えた段階では、まだルーが入っていないので、野菜の汁で濁っているし、油も浮いています。

 

どう見ても、カレーには見えないし、このままではとてもまずそうで、見栄えも悪いものです。

 

つまり、デザインの制作途中を見せるということは、これと同じことなのではないかと思っています。

 

この段階で、「これは全然カレーではない!まずそう!」と思われたり、言われても困ります。

 

デザイナー側の意見としては、「この後に、カレーのルーを入れて、リンゴとハチミツの隠し味を入れて仕上げるのです」と説明しても言葉ではイメージは伝わりにくいと思います。

 

私の過去の経験からいっても、この段階では修正を言われがちなのです。

 

デザイナー自身は、霧の中でぼんやりとしていても完成のイメージに向かって、デザインを作成しているため、途中段階で修正を言われてしまうと、混乱してしまいます。

 

こういった理由もあり、HAT TOOL DESIGNでは制作途中をクライアントさんに見せることはお断りさせていただいているのです。

<その127 つづく>

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