商品のこだわりは案外、伝わっていない 〜その131〜
こだわりポイントがうまく伝わっていない場合はどうすればよいでしょうか?
私の義理の弟はハンバーガーショップを経営しています。
ランチに食べても、晩御飯もいらないほどボリュームのあるアメリカンサイズの本格的なハンバーガーです。写真でサイズ感がわかりますか?
そのハンバーガーはお肉はもちろん、はさんでいる野菜やパンもすべてこだわっています。
特にパンは、地元のパン屋さんに、お肉に負けない、食べ応えのあるソフトなフランスパンというオーダーで特注して製造してもらっているそうです。
特注するにあたって、さまざまな固さや大きさのパンを試食し、注文をつけて完成させたこだわりのパンです。
とはいうものの、かつて知人から「パンが固い」というネガティブな感想があったとのこと。
このパンはファーストフードのチェーン店でよくあるコッペパンのようなやわらかいパンとは違い、こだわりのある少し固めのパンなので、柔らかいパンのハンバーガーを食べなれている人からすると固く感じるのかも知れません。
食べる前の情報として、芳ばしいこだわりのソフトなフランスパンだと事前に伝えておけば、ポジティブな感想が出てきたのではないかと思います。
これは飲食業界に限ったことではありません。どの業界の商売でも同じです。
建築業界であれば建築資材のこだわり、コスメ業界では天然素材のこだわり、教育業界ではコミュニケーションや教材のこだわりがあるはずです。
こだわりはしっかりお客様に伝えないともったいないだけでなく、正当な評価を得られず、マイナスになってしまうこともあるのです。
例えば、バーガーショップの場合、「当店のバーガーについて」と店頭看板を設置したり、メニューに一言添えたり、チラシにこだわりを記載するなど、方法はいくらでもあります。
ちょっとしたことですが、お客様には案外、伝わっていないこともあるので、伝えるつもりで実践してみてください。