デザインデータのバックアップ方法 〜その3〜
データ救出の費用は高額なので、業者持ち込みは避けたいのですが。
2度にわたって、デザインデータのバックアップ方法について紹介してきましたが、そもそものきっかけとなった「ハードディスクの破損」のその後についてお伝えしておきます。
5年分(実際は7年分でした)のデータが入った外付けハードディスクが壊れてしまったので、データ救出業者にハードディスクを持ち込み、診断してもらった結果、データの救出費用が40万円と言われてしまった続きです。
40万円はさすがに高額なので諦めようとしたところ、1カ月ぐらい時間がかかっても良いなら、もう少し安くなるとのことでしたが、早い方が良いと判断し、別の業者に電話で問い合わせました。そこは、20万円で救出できると言われ、再度ハードディスクを持ち込み診断を受けました。
すると、ホッとしていたのも束の間、「重症すぎるのでうちではできない」とのことでした。
恥を忍んで、再び最初の業者さんに連絡をすると、「他でハードディスクを通電したり、開けた場合は症状が異なるので、データを救出できるかどうかわかりません。また、その場合は見積額は変わります」と言われてしまいました。
暗に、「高くなる」と言われているようなものです。
ということで、ほとほと疲れてしまいました。
とくにiPhoneアプリを作成していたときのデータが見つかり、嬉しかったです。
他にも、制作途中のものが残っていました。また、ページ数の多いパンフレットデータは、最終データをお客様に渡していたので、再送してもらうなど、なんとか対処できました。
それ以外のものは、再度作ることにしました。仕方ありません。
今回は、本当にいい経験になりました。
バックアップをとっているつもりでしたが、単にデータを他のハードディスクに移動したことをバックアップだと思い違いしていました。また、Macのバックアップ機能であるTimemachineもディスクからなくなったものは、同じようになくなるので、実際には中途半端なバックアップだったことを反省しました。
改めて、「バックアップとはデータが2つ以上存在するということ」だと認識しました。
そして、ハードディスクは消耗品なのです。
また、悪あがきは厳禁です。異音がハードディスクからするようなら警告だと認識すべきです。起動の度に負担がかかり、壊れていくので、すぐに新しいものに換えなければいけません。
そして、データを読み込まなくなったら、あわよくばなどと期待をして自分で触らず、データ救出業者に持ち込む方がいいです。