店舗の見方が途端に変わる3要素
私の自宅から事務所までの通勤路に一軒の和食系居酒屋が一年ほど前にオープンしました。
「食べログ」や「ホットペッパー」にメニューや写真は掲載されているものの、一年経っても口コミはまったくありません。
そんなこともあり、居酒屋の前を毎日通るものの、私も一度も行ったことがありませんでした。
そんなある日、キンキンに冷えた日本酒とお刺身が食べたいという話しになり、家の近くのお店を検索。
すると、いつも素通りしているこの居酒屋の情報が検索でいくつかヒットしました。
その中のお客さんとおぼしき方のブログの記事を読んで、「絶対行きたい!!」とすぐさま心変わり。
そのブログ記事を抜粋して紹介します。
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店主のAさんは山梨県⚫︎⚫︎温泉で40年間居酒屋を経んできましたが、息子さんの勧めもあり、思い切ってその店を閉めて、東京に出店することにしたそうです。
(省略)
店名の「三味」は「海の物、山の物、里の物」の三つの味を引き出す店という意味。
お店の一番の売りは「お手頃な値段でいろいろな和食とお酒が楽しめること」と「女将さんの笑顔かな?(仲が良いです)」
だそうです。
「特に変わったものはありません」とのことでしたが、メニューをなかなか興味深く拝見しました。
「まずい塩辛」(なんなんでしょう?)、揚げ物は「海鮮かき揚げ」に「河豚からあげ」、鯖も塩焼き、味噌煮、しょうゆ煮と3通りでそれぞれ500円とお値ごろ。
ご亭主が17歳の時に覚えたという「チキンカツ煮」は山梨の店では40年間人気メニューで「他店では味わえない一品」だとか。
お酒には与謝野晶子が愛した山梨の銘酒「春鴬囀(しゅんのうてん)」も提供されます。
(省略)
住み慣れた郷里を離れ、縁もゆかりもなかったこの界隈に来てくださった76歳の決断に敬意を表し、成功をお祈りします!
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ブログ記事の抜粋は以上です。
居酒屋店主と奥さまの笑顔のお写真が載り、文章からも店主の人柄や心意気も伝わる心温まる記事だと思いました。
そして、76歳で郷里を離れて、東京に出店されたということが何よりも応援したくなりました。
ということで、早速翌日お店へ。
本当にいいお店でどれも美味しかったです。
一年間も毎日素通りしていたのに、このブログ記事を読んで途端に行きたくなるなんて我ながら驚きました…
ちなみに、反応があるチラシには3つの共通点があると思っています。
1)人の写真が載っている
2)気持ちがこもっている
3)お店のバックストーリーが紹介されている
お客さん目線になって見ると、下記のような気持ちが湧いてくると思います。
1)は、どんな人なのか分かるので安心できる
2)は、心のこもったサービスが期待できる
3)は、心を打たれて応援したくなる
このブログ記事は、この3点を満たしていると思いませんか?
このブログ記事のような内容をチラシやホームページなどに載せると私のように心を打たれて来店する人がいると思います。
手っ取り早く、まずは、店頭にチラシを置いて、通りかかる人に持って帰ってもらい、チラシの効果を測定してみてはどうだろうかと、勝手ながら思ったのでした。