文字に雰囲気を加えるちょっとした工夫 〜その1〜

パッと見た時の印象を変えるにはどうすればよいですか?

台湾旅行した時、あたりを見回すと、看板や標識は漢字だらけ。まるで漢字の洪水です。

 

当然なのですが、これだけ漢字が並ぶと、圧迫感や重厚感を感じますね。

 

そう考えると、日本語のひらがなやカタカナは漢字が持つ圧迫感を緩和してくれます。

 

以前、ライターさんから、あえて漢字を多く使い、文章に重厚感を出すテクニックがあるというお話しを聞きました。

 

文章の内容だけでなく、パッと見の字面(じづら)だけで重厚感を出す訳です。

 

ここでいう字面とは、文字配列の見た感じ、そこから受ける感じという意味です。

 

例えば、経営者のインタビューで、「みなさま」を「皆様」や「ください」を「下さい」と漢字を使用したり、「プライド」という言葉を「矜持(きょうじ)」に変えることで、文章全体に重厚感や威厳が出るとのことでした。

 

色や装飾ではなく、字面を工夫する点は、デザイナーも同じです。

<つづく>

 

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