宣伝はそこまでしないとダメなんです ~その65(2)~
営業活動は、どこまで踏み込むのことが大切なのでしょうか?
福祉関連という同業種のお客さまから、偶然、同時期にリーフレット作成の依頼をいただきましたが、両者があまりに対照的なので、その違いを紹介します。
ひとりは、紹介に次ぐ紹介で顧客が増えてきましたが、ここ数年の競合他社の進出で、紹介が激減したため、広告ツール作成に踏み切ったAさんです。ただ、売り込み色は排除したいという希望はゆずりませんでした。
そして一方、30代前半のBさん。
Bさんは勤めていた会社から独立し、いまからAさんと同じ福祉業界に参入されるとのこと。
病院や施設に営業するため、自社のサービス案内のリーフレット作成をご依頼されました。
打ち合わせをしてみると、Bさんは、プロのカメラマンに頼んで、すでにプロフィール写真を撮影済み。さらに独立する前にかつての職場の自分のお客さまに頼んで、「利用者の声」なるものを書いてもらっており、お客さまとのツーショット写真や作業風景写真もすべてお持ちでした。
ホームページも現在、作成中です。
あまりにも準備万端なので、その理由を尋ねてみると、福祉業界専門の集客コンサルタントから教えてもらったとのこと。私もそのコンサルタントのメルマガを読んでみると、病院関係者や施設関係者に向けた営業のノウハウが実によく練られていました。
例えば、初めて訪問する際には名刺と自社のチラシやリーフレット、それに、ニューズレターを携えていくこと。
自社を覚えてもらうために、月1回のニューズレターに添えて、自社のチラシやリーフレットを送ること。
たまに入浴剤など粗品を携えてリーフレットと一緒に持って会いにいくこと。
そこまでして、営業活動をしている人がいるということに驚いたと同時に、当然、顧客は活発な営業活動をしている方に気持ちが動くだろうなと思いました。
Aさんと、Bさんは対照的なお二人ですが、どのような感想を持たれたでしょうか?
人間関係を築く上で、謙虚さや奥ゆかしさは大切だと思いますが、宣伝に関してはそれらはあまり必要ないと思っています。
どんな時でもいつも流れを見ること。特に、SNS全盛期の現在の状況では、古い考えは、すぐ取り残されてしまいます。
集客は、日々、アンテナを張りめぐらし、柔軟な考えで対応することが大切です。