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オブジェデザイン、どうやって作る? 〜その133(1)〜
紙以外の素材をデザインすることに躊躇してしまうのですが。
「オブジェのデザイン?」と聞いて、すぐに思い浮かぶものは何ですか?
HAT TOOL DESIGNには、チラシや名刺などの紙もののデザインだけではなく、どうやって作るんだろうかと思ってしまうようなご依頼があります。
下記の写真は、昨年暮れに納品したオブジェです。トンカツ屋のガラス製のメニューケースの上に置かれています。
このトンカツ屋の店舗は2階にあり、1階の階段の登り口にガラス製のメニューケース(W90cm,H120cm,D40cm)が置かれているのです。
通り沿いからはケースが目立ちにくいので、ガラスケースの上に置く豚の人形を作って欲しいという依頼があり、お客様が画像を送ってきました。
豚の絵は描けますが、フィギュアのような人形をどこでどう作ったらいいものか、大変迷いました。
しかも、重くなることが予想されるので、ガラス製のメニューケースの上に置いても大丈夫なのかも気になりました。
分からないことだらけで、断ろうかと思ったこともありましたが、せっかくHAT TOOL DESIGNに依頼してくれたのだし、なんだかおもしろそうなので、引き受けることにしました。
<その133 つづく>
クライアントにデザインを見せる順番 〜その132(2)〜
イメージがある人こそ、順番が難しいと思うのです。
クライアントにデザインを提案する際、 打ち合わせのタイプによって、見せる順番を変えています。
前回はデザインのイメージがない場合を紹介しましたが、今回はデザインのイメージを持っている場合のプレゼンの仕方を紹介します。
イメージを持っている場合、ある程度、頭の中に自分なりのデザインイメージがあるので、その要望に沿ったデザイン案をA案として最初に見せます。
その理由は、ずばり「信頼」していただくためです。
要望に沿ったデザイン案を真っ先に見せることで、よく具体化してくれたという嬉しさと作り手に対する信頼感が出てくるようです。
信頼感が生まれた後に、 クライアントの想像を上回るB案、C案を渾身の自信作であるオススメ案として見せるのです。
いい意味で期待を裏切って、「さすがプロですね!」とクライアントが感動していただくことがよくあります。
最終的に、選ばれるのはこちらが提案したオススメ案である確率がとても高いのです。
これまでデザイン一筋でやってきて、本来は口べたな私が営業マンのような流暢なプレゼンができない中で たどり着いた順番です。
クライアントにデザインを見せる順番 〜その132(1)〜
デザインプレゼンで提案する順番って重要ですか?
クライアントにデザインを提案する時、「やっぱりA案が松田さんの一番のオススメですか?」 と聞かれることがあります。
「時と場合によります」とお答えさせていただくのですが、 実は私の場合はクライアントのタイプによって順番を変えています。
それは、打ち合わせの際のタイプによって分かれます。
・デザインのイメージがない方
・デザインのイメージを持っている方
イメージがない場合、作り手である私が一番自信のあるデザイン案をA案として最初に提案します。
理由は、一番の自信作というのは 自分自身の渾身の作だからです。
そのような作品は力があり、デザインのコンセプトを説明する際にも勢いがあると思っています。
したがって、初めにクライアントさんの心をパッと掴みやすくなり、A案以降のB案、C案が受け入れられる確率が高く、提案がスムーズに運びます。
<その132 つづく>