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そっくりさん名刺を頼まれた 〜その114〜
おしゃれなデザインがすべてではないこともあるのですね。
先日、懇意にしているお客様から、 「父親の自治会の名刺を作って欲しい」と急遽頼まれました。
70歳を過ぎ、自治会で頑張っていらっしゃる、実に元気なお父様です。
名刺のデザインは今使っている名刺そのままでよいとのこと。
その名刺を送っていただくと、こんな感じです。
郵便番号が横組みで窮屈であったり、自治会事務所の箇所が上に飛び出していたり、全体的に文字の組み方が気になります。
そのままのデザインでよいとはいえ、デザイナーとしてはこのまま作成するのも気が引けます。
下記のように、文字組みを上揃えに少し組み直し、書体も一般的な明朝体(ヒラギノ明朝)で強弱をつけ、電話番号のハイフンも短いものに修正して、校正を出しました。
すると、お父様からは「名前の下の空間が広くて、全体的に前の方がよかった」というお返事。
よかれと思って手直ししたのですが、 余計なことだったようです。
プロのデザイナーとして気になる箇所の文字組みを修正し、整えたつもりでしたが、「昔から馴染みのある安心感」には敵わないこともあるのだなと思いました。
ということで、再度作り直し。そっくりな名刺をそのまま作って、OKをいただきました。
オリジナルカレンダーで自社をアピール 〜その113(3)〜
カレンダー製作で最も気をつけるポイントは何でしょうか?
年末の仕事納めでお得意様に配るカレンダーをいかにして販促ツールとして活用するかを紹介します。
オリジナルカレンダーであるという特性を最大限に活かして、自社の特売日やイベントを表記しましょう。
例えば、HAT TOOL DESIGNが毎年作成をお受けしている宅配水会社が顧客に配布しているカレンダーには、その会社のイベントである「工場見学」を表記をしています。該当月の5月から11月には「工場見学募集」と表記します。
また、宅配水の会社らしく、 お水を使った料理のレシピや豆知識、 WEBサイトで申し込める毎月のプレゼントの告知なども
掲載しています。
毎日、目にするカレンダーに載せる内容は、売り込みというよりお役立ち情報の方がいいでしょう。
その視点で考えると、さまざまな要素が挙がってくるはずです。
せっかくカレンダーを作成するのであれば、単に名入れカレンダーではなく、 オリジナルのカレンダーにしませんか?
その際、最も注意すべき点は、日付を間違えないこと。
いちから暦を作るので、間違える可能性があります。
HAT TOOL DESIGNで作る際も、校正に時間をかけ、最も気を使うポイントです。
一点でも間違えがあれば、カレンダーの価値はなくなってしまいます。
オリジナルカレンダーで自社をアピール 〜その113(2)〜
常に使ってもらえるカレンダーに必要な要素はなんでしょうか?
年末年始の挨拶周りでお得意様にお配りする、「使いやすい」カレンダーの仕様について前回にひき続き、紹介します。
販促効果を高めるには、常に使ってもらわなければいけません。
そのために必要なのは、センスのよさです。
カレンダーに使う写真やイラストがキレイであったり、カッコよかったり 、かわいかったりするものがいいでしょう。
さらには、紙質にこだわり、 暦の書体や色、レイアウトにもセンスのよさが必要です。
ただ、カレンダーは1年を通して「使いやすい」 ことが最も大切になので、オシャレすぎて「使いづらい」ことにならないためにも、やはり定番のレイアウトや色(土曜は青、日曜は赤)からあまり外れないほうがよいでしょう。
<その113 つづく>