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スペック紹介ではなく、魅力が伝わる会社概要に 〜その103〜
会社概要の重要な要素な何ですか?
デザインの中にある繰り返しの法則 〜その102(2)〜
文字の多いデザインの場合、何を繰り返しに使えばよいですか?
前回は、デザインの繰り返しについて、ホームページとパンフレットを例に紹介しました。
ページをめくっても、ヘッダーの位置や色、背景の色、見出し、小見出しなど、それぞれのデザイン要素が、繰り返されることで、「見やすさ」が生じます。
「見やすさ」=「伝わりやすさ」なのです。
今回は、チラシを例に挙げてみましょう。
学習塾が塾生の保護者向けにホームステイの案内をしているチラシです。 これは、非常に文字が多く、情報が詰まっています。
紙面全体を見ると、主に、オレンジ、赤、黄色の同系色が使われ、アクセントに青が入っています。
その中で、オレンジ色の角丸の帯と赤や青の丸がいくつか並んでいるのが、目に留まりませんか?
これがこのチラシの繰り返しなのです。
このチラシは、非常に情報量が多いので、パッと見て「見やすい」と感じてもらわなければ、まず読まれない可能性が高い。
だからこそ、これらの繰り返しを使うことで、見出しが「見出しである」と認識されたり、 1つの項目がまとまって見えてくるので、見る人に伝わりやすくなります。
その他の要素として、写真や図を使うなど工夫点もありますが、その土台となっているのは、「デザイン要素の繰り返し」です。
この繰り返しが、3回以上に使われると、全体に統一感が出てきます。
どのようなデザイン要素をどのように繰り返すかといった、紙面の決まり、つまり、法則はデザイナーが作ります。
ここがデザインを作る面白みだと私は思います。
どんなデザインにも、それぞれ繰り返しの法則が利用されているので、普段見かけるデザインの中で、気になったものをよく見てください。
そこから真似してみるのもデザインを上達するための一歩です。
デザインの中にある繰り返しの法則 〜その102(1)〜
同じデザインが続くと飽きないのですか?
デザインの中の「繰り返し」とは、どういうことか分かりますか?
デザイン全体に統一感とオリジナリティを出すために、同じデザインの要素を繰り返して使う手法です。
例えば、HAT TOOL DESIGNのホームページを例に説明します。
ページ上部にあるロゴやリンクナビゲーション、ヘッダー、背景などは、ページが変わっても、同じデザインが繰り返し出てきます。
ユーザーにとっては、どのページでも同じものが繰り返されているので、その部分を単純化して見ることができます。
つまり、安心してページを見ることができるのです。
これはパンフレットなどの冊子にも言えることです。
このパンフレットは、ページのヘッダー部分に一本の糸が繋がり、それぞれ違う形をかたどる遊びを入れています。
ページをめくっても 、ヘッダーの位置や色、背景の色、見出し、小見出しなど、それぞれのデザイン要素が、3回、4回と繰り返されているのでページの内容は違えど、同じように見える効果を狙っています。
これが「見やすさ」につながるのだと思います。
見やすければ、伝わりやすいのです。
<その102 つづく>