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チラシの紙の厚さ 〜その99(3)〜
薄い方がよいのは、どんな場合でしょうか?
枚数と印刷値段の関係は印刷屋によって異なりますが、枚数が1万枚までなら、薄い紙よりも標準のチラシの厚さの90kgの方が、安い印刷屋が多いというお話は、前々回に紹介しました。
それならば、印刷費も安いし一般的な90kgの厚さが一番よいのではないかとお思いになるかもしれません。
そう一概には言えません。
配る方法によっては、薄い方がよいということもあります。
例えば、同じ1万部でも、 厚さが70kgと110kgでは、重さが異なります。
ポスティングや新聞折込チラシの場合は、人の手で配るものなので、紙が厚いとそれだけ重くなるため、料金が高くなリます。
新聞折込も110kgの厚さだとと追加料金がかかることもあります。
「紙の厚さ」というのは、とても感覚的な要素も大きく、紙の質感によっては、薄くても個性的な雰囲気や高級感が出ることもあります。
さまざまな紙質のチラシを参考にしたいのであれば、ぜひ演劇の劇場に行ってみることをおすすめします。
各座席には個性的なデザインのチラシが何枚も置かれていて、紙質も今後の見本に使えるものが必ず1枚や2枚あるはずです。
チラシの紙の厚さ 〜その99(2)〜
チラシの内容と紙の厚さに法則はありますか?
一般的なチラシの紙の厚さは、 90kgで、これを基準に、厚いか薄いかが決まります。
よく目につくチラシを厚さと業種ジャンル別にまとめてみました。
42~58kg:不要品回収、水道修理チラシ
58~63kg:スーパーのチラシ
70~110kg:宅配ピザ、寿司、学習塾などメニューチラシ
90~135kg:新築の分譲マンション、住宅販売など不動産関連チラシ
厚さと業種ジャンルの関係からもわかるように、紙の厚さは、信用や値段に比例しているといえます。
不動産屋の場合、 何千万円、何億円という高額の商品を販売するわけなので、高級感や信用を感じてもらうために分厚い紙を選んでいるといえるでしょう。
<その99 つづく>
チラシの紙の厚さ 〜その99(1)〜
印刷費が安くなる紙の厚さを知りたいのですが。
紙の厚さの話は、これまでにも度々お話してきたように思いますが、振り返ってみると、
「チラシデザインの印象は紙で変わる〜紙の選び方」と題して、「その3」で4回にわたってご紹介しただけでした。
その3(1)
http://hattool.xsrv.jp/designsimpletessoku/?p=1227
その3(2)
http://hattool.xsrv.jp/designsimpletessoku/?p=1229
その3(3)
http://hattool.xsrv.jp/designsimpletessoku/?p=1234
その3(4)
http://hattool.xsrv.jp/designsimpletessoku/?p=1239
今回は、さらに詳しく紙の厚さについて、解説します。
まず、一般的な「チラシ」の紙の厚さは、 90kgです。
これを基準に、厚いか薄いかが決まります。
紙は薄ければ薄いほど印刷費が安くなると思っていらっしゃる方がいますが、 答えは△です。
それは印刷枚数によるからです。 ただ、枚数と値段の関係は印刷屋によっても異なります。
枚数が1万枚までは90kgの方が安い印刷屋は多いようです。
ちなみにプリントパックだと10万枚までは90kgの方が安いのですが、 10万枚を超えると逆に70kgの方が安くなります。
<その99 つづく>