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ポスティングチラシの行動を想像する 〜その95〜
ポスティングチラシの意味って何ですか?
先日、ある定食屋さんからポスティングチラシ作成の依頼を受けました。
その店があるのは、東京ですが千葉県がすぐ横という立地。
お客さんは、都内に勤めながら千葉に自宅がある人で、定期券の範囲内なので、途中下車をして会社帰りに立ち寄る人が多いとのこと。
客層を鑑み、ポスティングの範囲はお店周辺と東京に近い千葉県のエリアにしました。
お店のある地名を入れ込んだ「●●●で一筋、17年」というキャッチコピーと美味しそうな人気メニューの写真をドーンと載せました。
このチラシをポスティングされた人がお店に来るまでの行動にまで想像を広げてみました。
チラシをポスティングする目的は「来店してもらうだけではない」ということを想像してみて改めて気づきました。
私が考えたポスティングの目的を3段階に分けてみましょう。
まず第一段階の目的は、「お店の存在を知ってもらうこと」。
次に第二段階の目的は、「検索してもらうこと=興味をもってもらう」。
そして、最終の目的が「来店してもらう」。
チラシがポスティングされていたからといって、今まで知らなかったお店に、すぐに行ってみようという行動を起こさせるのは難しいと思います。
幾つかの段階を踏んで、お店に足を運ぶものです。
頭では分かっていても、行動を一つずつ書き起こすことによって、理由が明確になります。
そう考えると、ホームページもしっかり作りこみ、口コミサイトなども充実しておかなければなりませんね。
ということで、HAT TOOL DESIGNでは、お客様に対して、デザイン案と合わせて、この行動を想像した「行動予測」もお渡ししているのですが、目標がお客様との間で共有でき、確認しやすくなります。
チラシって、まだ効果はあるの? 〜その94(3)〜
ネットでは同じ広告が何度も露出するのですが。
前回と前々回で、チラシとネット広告の宣伝効果に関する記事を紹介してきました。
先述の記事広告は、宣伝なので、少し偏った意見ではありますが、業種によって、チラシの販促が要らなくなったとも言えます。
今回は、私個人の意見を述べたいと思います。といっても、私は紙のデザインをするので、偏っていると言えば、偏っているかもしれません。
HAT TOOL DESIGNのお客様の中にも、「チラシは効果がないのでは?」とおっしゃる方は、決まって、新聞の購読率の低下を理由に挙げます。
確かに低下していますが、考え方を変えれば、今時、新聞を購読している人は
・家計に余裕がある
・文字を読む習慣がある
・社会の動向・情勢に広く関心がある
とも言えます。
また、HAT TOOL DESIGNのお客様で、現に、新聞折込やダイレクトメールでチラシを配布し、効果を出している事例もあります。
効果がない場合は、チラシの内容や配布方法が合っていないことが原因かもしれません。
また、ネット広告は露出度が高いと言われますが、例えば、「英会話」を検索してみると、どこのサイトを見ても同じ英会話の広告がヒットするということはありませんか?
これを「リマーケティング広告」といい、興味を持っているとみなされ、再アプローチされる広告手法なのです。
一見、ネット広告は興味がある人に向けて露出度が高くなるということはありますが、その反面、しつこいので無視するという現象にも結びついてしまいます。
ネット広告がチラシにとり変わるという考えは、少し偏っていると思っていますが、皆さんはどう考えます?
チラシって、まだ効果はあるの? 〜その94(2)〜
チラシの可能性も知りたいのですが。
facebookで見つけた「チラシよりもネット広告の方が費用対効果がある」という記事広告について、前回、紹介しました。
今回は、アメリカのビジネス雑誌『THE WALL STREET JOURNAL』の「広告チラシ、ネット時代も生き延びている理由」という記事をご案内します。
https://jp.wsj.com/articles/SB11358320518611063672504583632690734617884?reflink=fb
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記事は、一部のスーパーや小売りチェーンは定期的にチラシを配布しなければ、客足が遠のくことがわかり、実店舗を持たないオンライン企業もその可能性に着目しているという内容でした。
つまり、ネットのバナー広告や電子メールよりも自宅に届く紙の広告の方が購買意欲を喚起するというのです。
ただし、購買意欲を喚起するためには、配布回数を減らして、チラシの質を向上させる手法を試す企業が増えているとのこと。
<その94 つづく>