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チラシって、まだ効果はあるの? 〜その94(1)〜

ネット全盛時代に、チラシを作っても見る人はいるのでしょうか?

 

先日、facebookに下記のような記事が流れてきました。

 

ある有名なマーケティング専門雑誌の記事広告でなのですが、「チラシよりもネット広告の方が費用対効果がある」という内容でした。

 

広告の出稿主は、ネット広告会社なのでずいぶん偏った話ではありますが、興味深かったので簡単にご紹介します。

 

自動車ディーラーが週末に集客用イベントを度々開催しているが、ある日、その告知のためのチラシが期日に間に合わなかったので、集客を諦めていたところ、フタを開けてみると前年以上の集客があったという話です。

 

その要因として

・新聞の購読率が減って、スマホの個人保有率が上がっている

・クーポン配布はオンライン広告の方が計測しやすい

・オンライン広告の方が露出度が断然多い

 

というもの。

よって、「チラシ広告よりもネット広告が良い」という内容の記事広告でした。

 

次回は、一転、「ネット時代でも生き延びているチラシ広告」について紹介します。

<その94 つづく> 

 

キーワードは自己暗示 〜その93〜

どうすれば、お客さんとの距離が近くなりますか?

 

以前、契約書を交わしてデザイン制作をし、無事に納品したにも関わらず、制作費を支払ってもらえないというトラブルを抱えたことがありました。

 

弁護士と相談し、いろいろ勉強になりました。 

このトラブルにより、デザイン費の支払いを「後払い」から「先払い」に変更しました。 

 

このことで一時は低迷しましたが、ホームページの文言をアクセス解析を見ながら調整し、今では元のように新規のお客様がホームページを通じて、ご依頼くださるようになりました。 

 

トラブルを抱えていた最中は、随分、悩みましたが、今思えば助けてくれたのは、「自己開示」だったと思っています。 

 

荒波中でも、日々のことを綴った「デザインの打ち明け話」というブログは、ほぼ毎日書き続けていましたので、ホームページのアクセス数は下がりませんでした。 

 

そして、その頃から「ハットツール通信」という自己開示のための、ニューズレターを配布し始めたことがきっかけで、前にご依頼いただいたお客様からのリピート注文も増えました。 

 

お客様と打ち合わせ時には、「ハットツール通信」に書いている記事が話題になりますし、新規のお客様の場合、打ち合わせ最中にお渡しすると、その場の緊張感が和らぐことが多いものです。

その他にも、引っ越ししたお客様からの住所変更のご連絡や、離婚して旧姓に戻したというご連絡をいただいたり、感想をメールでいただいたり、コミュニケーションに小さな変化が起こっています。 

 

友達と親しくなりたい時に、自分の身の上話や悩みを相談することで、 その友達との距離はぐっと近くなりますよね。 

 

ニューズレターの「自己開示」とはそれと全く同じことなのです。 

自分のことを少しだけさらけ出すということなのです。 

そのことで、お客様との距離が近くなるという仕組みです。 

 

HAT TOOL DESIGNもこれまで同様、自己開示を継続して、みなさんにいいご報告ができるようにしたいと思っています。 

 

店員の役目を担うのがPOP 〜その92〜

お気に入りを見つけるのに、何軒もお店をまわるのは疲れます。

 

岡山は、国産ジーンズの発祥地だと、皆さん、ご存知ですか?

地場ジーンズメーカーの販売店を商店街に集めて活性化を図っている地域もあるほどです。

おしゃれなお店が多く、どの店員さんも積極的な接客で、ジーンズを作る技術を細かく解説してくれます。

ジーンズを作っているという誇りをとても強く感じました。 

 

その中の一軒のお店の話を紹介します。

その店は、店員さんがひとりで切り盛りしています。

 

私がコートを見ていると、 そのコートの生地の織り技術の高さやこだわりを教えてくれました。

 

私はその話に聞き入り、質問をしたり、 他の服の説明もしてもらいました。 

 

しかし、その店員さんは私にかかりっきりなので、別のお客さんがお店に入ってきても、接客はできません。

そのせいか、別のお客さんたちは、棚に並んでいる洋服をサラッと見てすぐにお店を出てしまいました。 

 

高度な技術で作られた洋服なのに、それを知らずにお店を出て行ってしまうのです。 

 

すばらしい価値を私だけが聞いているのは、とてももったいないと思いました。 

 

思わず店員さんに、「この洋服の高度な技術をもっといろいろな人に知ってもらった方がいいと思いますよ。商品の横にPOPを貼ってみてはどうですか?」と大きなお世話ですが、ついつい言ってしまいました。

 

店員さん曰く「POPをつけるとおしゃれな雰囲気が台無しで、店長が嫌がる」とのこと。 

 

おそらくスーパーのPOPや書店のPOPなどを想像されているのでしょう。 

 

たとえば、POPをポスター型にしたり、ポストカードにしたり、洋服のタグにするなど、一口にPOPといっても、さまざまな工夫ができると思うのです。 

 

センスのよい服を作っているのだから、それと同じように、服やお店の雰囲気を壊さないような工夫はいくらでもできるはずです。 

 

「POP=ダサい」というイメージがあるせいか、 そのお店の周辺にも、POPを貼っているお店はほとんどなく、店員さんが積極的に接客するというタイプのお店ばかりでした。 

 

いい商品を探そうと、いろいろなお店を見て回るのは結構体力が必要で、一旦お店に入ると、出にくくなってしまいます。 

 

そうなると、お店巡りは、ずいぶん億劫になってくるのではないでしょうか。 

 

私は、商品の価値が分かれば、高い商品でも買うと思っています。 

 

現に私も店員さんの話を聞いて、コートを買ってしまいました。 

 

せっかくいい商品を売っているのに、「もやもや」としてしまった出来事でした。 

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