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かっこいいデザインは細部から ~その77(1)~
ちょっとした調整でデザインが洗練されるなら、そのポイントを教えてください。
デザインを作成する際、全体的なレイアウトや色味のバランスを考えながら、作り進めていきます。
その全体的なバランスは、細部がきっちりと整うことで良いバランスとなり、良いデザインになるのです。
そのために、細かい作業ですが、バランスが悪い部分をコツコツと潰していきます。
逆に言えば、そういった細部を見れば、デザインに慣れてる人が作ったのかどうかがすぐにわかります。
細部まで気づいているか? 目を配っているか? はたまた、手を掛けられているか?
これらがデザインの良し悪しを浮き彫りにする部分です。
今回のシリーズでは、デザイン作成時の細かいチェックポイントを挙げていきます。
■チェック1:英数文字は基本、半角で統一!
なぜ英数文字は半角を使うのか、実はわたしは分かりません。しかし、グラフィックデザイン業界では半角でなければいけないと教えられました。
つまり、英数文字で半角と全角を混在させないことが重要です。
■チェック2: ハイフンは少し上げる!
電話番号や郵便番号などでハイフンが使われます。
下記は、Adobeイラストレーターでそのまま打ったものです。
そのままだと、ハイフンが下がっているように見えませんか?
しかし、少し上げてみると、バランスがよくなります。
同様に、時間の表す「:(コロン)」も、下記の1のようにそのまま打ってしまうと詰まって読みにくいので、2はコロンだけを上げています。少しは読みやすくなったと思います。
さらに、3はコロンだけ全角にすると、時間と分の間にスペースができ、もっと読みやすくなります。
<その77 つづく>
チラシの内容はストーリーで考える ~その76(4)~
原稿はどの時点で書けばよいのでしょうか。
チラシを作成する際、「ストーリー」を組み立て、「テーマ」と「ゴール」を設定し、テーマを外枠から核へ細分化します。さらに、読者の心の動きの仮設を立てる話の続きです。
■その4 各枠の原稿を書く
ストーリーの枠組みが組みあがったら、 各枠の原稿を書きます。
1枠に興味を持ってもらえなかったら、2枠目、3枠目を読んでもらうことはありません。
読者の心はバトンリレーのようにつながっていく状況を想像してください。
第一走者がコケてしまってはいけません。うまくバトンをつなぎ、ゴールまで導いてあげてください。
今回の内容は、私が実際にチラシを作成する際の作業を分割し、そのなかのひとつの作業です。
この後、キャッチコピーを考え、仮デザインを作成し、デザイン作成へと進んでいきます。
よって、詳細を打ち合わせていないのに、「とりあえずチラシを作ってください」「パパッとチラシを作ってください」などと依頼される方がいらっしゃいますが、それでは困ります。
これではまるで、白い何もない部屋で紙と鉛筆だけを渡されて、「とりあえず絵を描いて」と言われてるのと同じです。 何を描くのか考える時間は必要です。
チラシの内容はストーリーで考える ~その76(3)~
ストーリーを客観視するにはどうすればよいのでしょうか。
チラシを作成する際、「ストーリー」を組み立て、「テーマ」と「ゴール」を設定し、テーマを外枠から核へ細分化する話の続きです。
■その3 読者の心の動きの仮説を立てる
チラシを見た人の心の動きを仮説でいいので考えます。
1.「マッサージ店オープン」
(読者の心)そうなんだ、どんなマッサージだろう?
2.「肩こり・腰痛・捻挫を一発解消できる」
(読者の心)一発解消って本当かな?どんな施術?
3.「3つの特徴」
(読者の心)他にもいろいろ得意なこともあるんだ。
4.「料金・場所・営業時間・院長の紹介など」
(読者の心)料金もさほど高くない。場所も近い。
5.「電話予約」
(読者の心)今度の休みに行ってみよう。予約してみよう。
チラシを読んだ読者の心の動きの仮説を立てることで、少しは客観的にチラシの内容を考えることができると思います。
チラシの形にすると下記のようになります。
<その76 つづく>